まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

椿の花 2023-4

 ここ数日春を通り越し、初夏を思わせるような暖かさが続いています。私の家の前の家の白モクレンが昨日から咲き始めました。春のお彼岸にはまだ1週間余あるというのにです。私の家の春告げ草である紅枝垂れ梅はあわてて散り始めたようです。2番目に春を告げる姫コブシのつぼみにはピンク色が見え始めたので、まもなく咲き始める事でしょう。

 温室やビニールハウスの中で盛りを迎えている椿も、あまりの暖かさに咲き急いでいるようです。今回は椿の4回目です。

↑ 卜判(月光)   ↓ 式部

 卜判も式部も唐子咲きと言って、おしべの部分が花弁化しています。卜判は唐子部分が白で花弁の縁に赤のピコティ(縁取り)がわずかに入っています。式部は唐子部分が赤で白のピコティが入っています。欧米では、唐子咲きのことをアネモネ咲きと言うそうです。

 唐子咲きでもこんなに派手な模様で、しかも花径が13cmもある大輪咲きがあります。

↑ エキストラバガンザ(アメリカ作出) 

 日本では椿と言うと、一重咲きのヤブツバキや小輪の侘助椿を思い浮かべる人が多いと思いますが、欧米人はこのような椿をまだ品種改良の進んでいないつまらない椿と見るようです。欧米では大輪の八重咲き、しかもボタン咲きやアネモネ咲き、花の模様も絞りやバイカラー(2色咲き)などが好まれる傾向にあるようです。

↑ 友の浦(玉の浦の八重咲き) 友の浦の一重咲きは玉の浦と言いますが、この大胆な赤と白の配色が欧米の人には好まれ、玉の浦の交配種がたくさん作られたそうです。

↑ ↓ 玉ありあけ(日本で作出)

 

↑ ↓ タマグリッターズ(アメリカで作出)

 玉ありあけもタマグリッターズも本来は白ピコティの八重のボタン咲きですが、気候や栄養状況などによって、普通の八重咲きになったり、ピコティが細くなったり、全くなくなったりするようです。

 アネモネ咲き、ボタン咲き、絞り模様、幅広のピコティなど色も鮮やかで大輪の椿は、バラを好む欧米人に好まれるのが分かるような気がします。欧米の人にとっては、椿は冬には咲かないバラの代わりのような存在なのだそうです。

 他にもこんな椿が咲いています。

↑ 貴婦人(大輪一重)    ↓ 菊花茶(小輪八重)

↑ ナイトライダーニュージーランド作出、小輪八重)   ↓ 白孔雀(中輪八重)

 ↑ 津川絞り(大輪八重)   ↓ 酒中花(中輪ボタン咲き、絞り)

↑ ↓ チューリップタイム(アメリカ作出、中輪一重)

 チューリップタイムはつぼみの形も咲いた姿も、原種チューリップの花を思わせるので、この名があるそうです。花弁の色はグラデーションになっています。

 庭に地植えになっている椿はこれから開花します。今冬はことのほか寒さが厳しかったので、つぼみがだいぶ痛んでいます。花が咲かずに終わってしまうものもあるかもしれません。白モクレンが咲くと必ずといってよいほど、寒の戻りと言われるような寒さがやってきて、茶モクレンにするのが常です。このまま素直に暖かくなってくれればよいのですが・・・・・。