今朝は今季1番の冷え込みで、私の家の軒下でー5℃でした。日中も気温が5,6℃にしかならず、雨も降り、寒い1日となりました。
まつこの庭の温室では、冬のランの開花シーズンを迎え、和ランが咲き始めました。
和ランとは、洋ランのシンビジュームと東洋ラン(シュンラン、カンラン、スルガランなど)との交配種で、和の趣をもったランです。その多くは小型で、花も葉も小さく、洋ランのシンビジュームほど華やかさはありませんが、日本人が好むような清楚な花色、花姿です。
↑ 春一番 ↓ 草薙
春一番と草薙はシュンランの血を引き継いでいるので、株元に2,3輪しか花を咲かせません。
↑ ↓ 冬時雨
花色はクリーム色ですが、赤い茎が特徴的です。
↑ ふるさと ↓ 大和撫子
↑ ↓ いろはいろ NO1
↑ ↓ 夕霧
他の和ランは花茎が1本、上がっても2,3本なのに、夕霧は10本も花茎が上がり、びっくりです。
私がランを育てるようになって40年ぐらいになりますが、ちょうどバブルが始まったころでしょうか。最初は洋ランのシンビジュームでした。当時のシンビジュームは花も株も大型で、華やかでした。温室なしでも育てられたので、大人気でした。その頃のシンビジュームはほとんど残っていませんが、それでも珍しいシンビジュームや花は咲きませんが生き残ったシンビジュームがいくらかあります。
最近は大型のものは敬遠されがちで、テーブルに飾れるテーブルシンビジュームとか和ランが人気のようです。
和ランは向山ラン園が、清楚で趣のある姿と洋ランの華やかさを併せ持ち、斬新な姿の中にも詫び寂びや落ち着きをもった新しいランを世界に発信するというコンセプトで、開発したそうです。1990年ごろから販売を始めたそうですが、私が育て始めてから10年ぐらいでしょうか。初めて見たのは東京ドームのラン展だったように覚えています。お店でたくさん見かけるようになったのはここ5,6年ぐらいの気がします。
私の温室では、洋ランのシンビジュームもつぼみを膨らませて、出番を待っています。