まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

春のラン(1)黒い花のランと100歳のラン

 1都3県に出ていた緊急事態宣言が明日で解除されるようです。感染者が下げ止まりから微増に変化してきている今、解除するのが良いのか悪いのか、心配されています。

 私には自粛が当たり前のようになってきています。慣れというのはちょっと怖いような気もしますが、コロナ感染が治まるのをじっと待つしかないと思っています。

 今回は私の家の温室で咲いたちょっと変わったランです。黒い花そのものが珍しいですが、ランでも黒い花が咲くものは珍しいです。3種類咲いています。

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 これはフレッドクラークアラ・アフターダーク・ブラックパールと言います。最近のラン展の人気品種です。5年ぐらい前の東京ドームラン展で手に入れたものです。最初はつぼみをもっても途中でダメになってしまい、花がきれいに咲くようになったのはここ2年ぐらいです。今年はしかも2茎花が咲き、うれしいです。

 このランはカタセタム属とクロウェシア属とモルモディア属の3属間交配による人口品種だそうです。黒いメタリックな色が如何にも人工的です。爽やかなジンジャーのような香りもあります。花が長持ちします。

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 2つ目は、マキシラリア・シュンケアナです。花径が1,5㎝ぐらいの小さな花を付けます。去年は3回ぐらい花を付けました。

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 3つ目はシンビジューム・ブラックシャワーです。つぼみのうちは黒いのですが、開花すると赤味を帯びます。このシンビジュームは自然と枝垂れます。今年は花茎が9本上がりました。まだ咲き始めたばかりです。全部きれいに咲くかどうか楽しみです。

 他にもシンビジュームがいくつか咲いていますが、今年100歳を迎えたシンビジュームがあります。

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 シンビジューム・ポーウエルシーです。ポーウエルシーは今から丁度100年前の1911年に原種シンビジュームのインシグネとローウィナムで交配され、ピンク系のシンビジューム改良の基礎を作ったと言われる古い品種です。今となっては100年も前の品種ですから幻の品種と言ってもよいと思います。ランの業者さんでも持っている人は少ないようです。私がラン屋さんとポーウエルシーの話をしたときに、「ラン屋のプライドにかけて譲ってくれ、とは言えないよ。」と言われたことがあります。

 私が何故そんなに珍しいシンビジュームを持っているかと言うと、40年近く前私がランに興味を持ち始めた頃、当時農業関係の役所に勤めていた夫の叔父から譲り受けたのです。その当時大輪系のピンクのシンビジュームが全盛だったころ、アンティークカラーのポーウエルシーは地味な花と映りましたが、歳を重ねるうちに花の色の好みも変わり、このアンティークカラーのシンビジュームの良さが少しづつ分かってきたような気がします。名前も分からず、叔父の住んでいた地名に因み、我が家では勝手にアカツカシンビと呼んでいました。ラン展でなかなかこのシンビジュームに出会う機会がなかったのですが、今から15年ぐらい前に知り合いのランの個展で出会い、ポーウエルシーの名を知りました。

 ポーウエルシーはまだ咲き始めたばかりです。10号の大鉢が3鉢もあります。まだしばらく花を楽しめそうです。

 他にも咲いているシンビジュームがあります。

f:id:myuu-myuu:20210320164854j:plain↑ ↓ テーブルシンビジューム(名前不明)

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f:id:myuu-myuu:20210320165004j:plain↑ テーブルシンビジューム・ミリオンキッス  ↓ 和ラン・夕霧

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f:id:myuu-myuu:20210320165327j:plain↑ フォアゴットンフルーツ   ↓ アイスキャスケード

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 フォアゴットンフルーツもアイスキャスケードも枝垂れ性で自然と枝垂れて花が咲きます。アイスキャスケードは花茎が5本上がり、1月から咲き続けています。

 シンビジュームの盛りは過ぎましたが、まだ何鉢かはつぼみなので、まだまだ楽しめそうです。ランはこれから植え替えのシーズンです。今年の植え替えは100鉢を目指しています。コチョウランを10鉢植え替えました。コチョウランは小さいので植え替えも楽ですが、シンビジュームは大鉢が多いので大変です。少しずつ作業を進めていこうと思います。