まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

銀竜草(ギンリョウソウ)が今年も咲きました ❣❣

 5月の連休が終わるとタケノコ掘りの業者は引き揚げます。その頃からが1番タケノコが出るようになるのですが、タケノコの値段が下がり、商売にならないからです。そうなると竹林から庭に侵入してくるタケノコ退治が始まります。週に100本、200本と折ります。

 竹林の通路に出て来たタケノコを折っている時に、ギンリョウソウを見つけました。

 ギンリョウソウという名前はあまり聞き慣れないと思います。こんな植物です。

f:id:myuu-myuu:20200516134322j:plain ギンリョウソウは漢字で「銀竜草」と書き、透明感のある白い色をしていて、ちょうど竜が首をもたげたような形をしていて、茎には鱗片状の白い葉がついていることからこの名があります。別名ユウレイタケ、中国では水晶蘭と言われるそうですが、薄暗い竹林の中で見ると、この名が頷けます。

 植物でありながら葉緑素を持たないので、光合成ができません。地下でベニタケの仲間の菌類に寄生し、養分を貰って生きているそうです。そのような植物を腐生植物といい、ギンリョウソウはその代表的な植物だそうです。

 5、6月頃地下から5~15㎝ぐらいの茎を伸ばし、一輪の花を付けます。私の竹林にギンリョウソウが現われるのは例年5月の半ばごろで、背丈は5,6㎝位です。とても小さいので、写真もうまく撮れませんでした。頭のように見えるのが花です。花は筒形で花弁の先が3~5裂しています。花の中を覗くと、

f:id:myuu-myuu:20200516134425j:plain

f:id:myuu-myuu:20200516140052j:plain青く目のように見えるのがめしべで、周りの黄色いものがおしべで、10本あるそうです。マルハナバチなどの虫が媒介して受粉し、実ができ、この実をモリチャバネゴキブリが食べて、種を散布するそうです。

 我が家の竹林で初めてギンリョウソウを見たのは、12,3年ぐらい前です。3年ぐらい続けて同じ場所で見られたのですが、大量に竹を切ってからは環境が変わったせいか、見られなくなりました。ギンリョウソウは暗い場所を好むのかもしれません。それから2,3年して別の場所で見かけるようになり、また大量に竹を切ると見られなくなりを繰り返しています。今の場所で見られるようになったのは昨年で、今年も見られました。

 昨年に比べると本数が少なくなっていて、2カ所で、2本と3本で、5本です。付近を調べたのですが、他には見当たりませんでした。

f:id:myuu-myuu:20200516134447j:plain

f:id:myuu-myuu:20200516134513j:plain

 ギンリョウソウは日本全国に分布し、山地のやや湿り気のある腐植土の多い場所に生育するそうです。日本の他に千島列島、樺太朝鮮半島、中国、台湾、インドシナミャンマー、ヒマラヤなど広く自生しているそうです。

 我が家の竹林はギンリョウソウにとって住み心地の良い場所のようです。またそろそろ竹を大量に伐採する時期に当たるので、また見られなくなるかもしれません。