まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

ギンリョウソウ(銀竜草)

 立夏を過ぎたというのに、昨日今日と雨模様で3月並みの気温です。つい2日前は夏日だったというのに、この気温差には困ったものです。あと2,3日は朝10℃以下の冷え込みになるそうです。八十八夜を過ぎれば遅霜の心配はないとよく言われますが、まだまだ油断はできませんね。昨今の気象は何が起きてもおかしくないようですから。

 私の家の庭に続く竹林の中で、例年より10日~2週間ぐらい早くギンリョウソウが咲きました。例年なら5月の半ば過ぎなのですが、今年は春の花が2週間ぐらい早く咲いているので、もしかしてギンリョウソウも早いのではないかと思い、注意して見ていました。過去に何度もギンリョウソウを見ていますが、連休中に見つけたのは初めてです。

 ギンリョウソウはイチヤクソウ科(あるいはシャクジョウソウ科)の多年草で、腐生植物として有名です。腐生植物は葉緑素を持たず、他の菌類の植物に寄生して養分を貰て生きている植物のことで、最近は菌従属栄養植物と呼ぶそうです。日本全国の山地のやや湿った場所に自生し、日本の他には、千島列島、樺太朝鮮半島、中国、台湾、インドシナなどに広く分布しているそうです。

 例年大体同じ場所で竹林の通路の両側に2か所ということが多いのですが、今年はあちこちに2本~7本ぐらいずつ点在して見られました。こんなにたくさん見つけたのも初めてです。

 ギンリョウソウは漢字で書くと「銀竜草」で、透明感のある白い色をしています。花はちょうど銀色をした竜が首をもたげたような形をし、茎には白い鱗片状の葉がついていることからこの名があるそうです。別名を幽霊茸(ユウレイタケ)、中国名は水晶蘭(スイショウラン)と言うそうですが、薄暗い竹林の中で見ると正にこの名の通りです。高さが10㎝程度しかなく見逃しやすいですが、この色だからこそ見つけられるとも言えると思います。

 ギンリョウソウは1年のほとんどを地下で過ごし、5~6月に茎を伸ばし、花を咲かせ、受粉し、実を付けるそうです。

 花は筒形で花弁の先が3~5裂していて、中を覗いてみると、

青く目のように見えるのがめしべで、その周りを取り囲んでいる黄色のものがおしべです。

マルハナバチなどの虫が媒介して受粉し、実ができるそうです。残念ながら私はまだ実をみたことがありません。牧野富太郎博士のような植物愛があれば、突き止めようとするのでしょうが、なかなかそこまではいきません。この実をモリチャバネゴキブリが食べて、種を運ぶそうです。これが分かったのはつい最近の2017年で、熊本の研究者が突き止めたそうです。

 

 今日8日からコロナ感染症の位置づけがインフルエンザと同じ「五類」へ移行し、感染対策は個人の判断に任せられるようです。コロナが無くなったわけではなく、第9波も懸念されていることもあり、まだまだ油断はできそうにないですね。私は5月中に済ませられるように6回目のコロナワクチンの予約をしました。