まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

春告草と福告草

 例年なら立春のころには咲き始める八重咲きの紅枝垂れ梅がやっと咲き始めました。

 毎年、まつこの庭に春が来た事を真っ先に伝えてくれる存在です。

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 この八重咲きの紅梅は、白梅よりも開花が遅いようです。毎年ご近所の白梅が満開を迎える頃に咲き始めます。今年は暖冬なのでもう少し早く咲き始めるのかと期待していたのですが、期待に反し遅かったです。この梅は夫の友人が私たちの結婚記念樹として贈ってくれたもので、結婚記念日の頃には満開になり、楽しませてくれると思います。

 梅は別名「春告草」(はるつげぐさ)と言います。春に先駆けていち早く咲く花としてこの名があるそうです。(桜を春告草と言うこともあるそうです。)梅は花木なのに草というのがちょっと不思議です。私は福寿草の方が梅よりも早く咲き、木ではなくれっきとした草(?)なので、福寿草の方が春告草にふさわしいような気がします。香りでは負けていますが、色では勝っていると思います。

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f:id:myuu-myuu:20200216145027j:plain 福寿草は新年の季語にもなっていて、別名「元日草」とも言います。赤い実のナンテンなどと一緒にお正月の飾りとして使われます。黄金色の花を咲かせ一番に春を告げるという意味で、「福告草」(ふくつげぐさ)という別名が江戸時代に使われたそうです。語呂が悪いというので告をおめでたい寿と差し替えて、福寿草としたという説があるそうです。また開花期間が長いことから幸福の福と長寿の寿を組み合わせて福寿草としたという説もあるそうです。

 梅と福寿草が咲いたので、まつこの庭に春がやってきたことは確実です。

 他にも春の花が少しづつ咲き始めています。

f:id:myuu-myuu:20200216150715j:plain↑ ボケ  ↓ ジンチョウゲ

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f:id:myuu-myuu:20200216150859j:plain↑ 原種スイセン・カンタブリカス    ↓ スノードロップ

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f:id:myuu-myuu:20200216151212j:plain↑ ↓ クロッカス

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f:id:myuu-myuu:20200216151350j:plain↑ ↓ 温室の中で咲くエスキナンサス

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 チューリップの芽も大きく膨らみました。

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f:id:myuu-myuu:20200216152626j:plain 心が弾みます。例年より早く咲くのではないかと期待してしまいます。

 

 

フリル咲きパンジー・ビオラ

 2月になってから真冬のような寒さになったり、4月の春のような暖かさになったり、天候が定まりません。体がなかなか気温の変化についていけませんね。

 まつこの庭の玄関先を、11月の晩秋のころから5月の初夏のころまで、明るく彩ってくれるのがパンジービオラです。毎年新しい色や形、咲き方のパンジービオラが出てくるので、珍しい花や新しい花が大好きな私は見ると欲しくなり、ついコレクションをしてしまいます。その中でもフリル咲きのパンジービオラが大好きです。

 以前にドラキュラを手に入れたことをブログに書きましたが、3株ともきれいに花が咲きました。

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f:id:myuu-myuu:20200214142922j:plain 八重のフリル咲きなので、花の形は球形になります。模様としては1株目が一番ドラキュラらしいですが、一番フリフリしているのは3株目です。2株目は巻きが少しで、ドラキュラらしくなく、ふつうのフリルパンジーのようです。

f:id:myuu-myuu:20200214143828j:plain↑ ↓ フリルパンジー・寄せ植え  

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f:id:myuu-myuu:20200214143937j:plain↑ ↓ アンティークラッフル

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f:id:myuu-myuu:20200214144027j:plain↑ ネロ    ↓ ヌーヴェルヴォーグ

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f:id:myuu-myuu:20200214144837j:plain↑ ↓ ビオーレ寄せ植え

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f:id:myuu-myuu:20200214145028j:plain↑  おしゃれビオラ・ジョイ  ↓ キューティベイン

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f:id:myuu-myuu:20200214145555j:plain↑ ↓ シフォンピーチ

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f:id:myuu-myuu:20200214145922j:plain↑ ビオラワールド    ↓ ミルフル

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f:id:myuu-myuu:20200214150221j:plain↑ ↓ ミルフル

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f:id:myuu-myuu:20200214150348j:plain↑ ↓ レインボーウエーブ

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 パンジービオラは寒くなると色が濃くなる傾向があります。今年はずうっと暖冬でそれほどの色の変化が楽しめなかったように思います。先日の急激な冷え込みの時は、寒さに強いパンジービオラも寒さで花弁の縁がカサカサになったものもあります。これから暖かくなると花はどんな風に変化していくのか楽しみです。






 

冬のラン(4) マリーローランサン

  立春を過ぎてやっと冬らしい冬がやってきましたね。でもちょっとの我慢。また暖かくなるそうです。

 今回は、今私の庭の温室で次々に咲いている冬のラン、シンビジュームです。

 現在日本で販売されているシンビジュームのほとんどは、インド、ミャンマー、タイなどの北部山岳地帯に自生していた原種の改良種で、洋ランとして扱われています。日本や中国に自生する春ランや寒ランもシンビジュームの仲間ですが、栽培方法などが異なるために、東洋ランとして別に扱われているようです。

 シンビジュームは他の洋ランに比べて、低い温度でも生育できるので、広く普及し、一般家庭でも栽培されているようです。

 1980年代、バブルの頃贈答用として、大輪・大型種のシンビジュームの改良・生産が進み、大型種、中型種を中心に一大ブームを引き起こします。1990年代には下垂性のシンビジュームが人気となりました。

 2000年代に入ると、大輪・大型種は豪華だけれど、場所を取るという事で、やや小型のものが好まれるようになり、最近はテーブルシンビジュームや和ランと呼ばれるシンビジュームが人気になっているようです。

<大輪・大型種のシンビジューム>   ↓ マリーローランサン

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f:id:myuu-myuu:20200210110836j:plain 高さが1mぐらいあり、1輪の花も大きく花径7,8㎝ぐらいあります。花もちがよく100日位咲き続けると言われます。初めはカップ咲きですが、だんだん花が広がり、花径は10㎝位になります。花色も段々濃くなります。ピンクの濃淡が、マリーローランサンの絵の雰囲気にぴったりなので、この名があります。今でも高額です。花の豪華さといい、値段といい、バブルの遺産のような花です。私の一番好きなシンビジュームです。欲しかったのですが、高くてなかなか手が出せず、咲き終わりを半額で手に入れました。

f:id:myuu-myuu:20200210112007j:plain↑ ↓ 原種シンビジューム・トラシアナム

f:id:myuu-myuu:20200210112356j:plain いずれも原種シンビジューム・トラシアナムです。中国、タイ、ミャンマー原産で、独特の香りがあります。花茎が1mぐらいあり、アーチ状に曲がり、十数輪の花を付けます。私はトラシアナムを2株持っていて、色合いが違います。上のトラシアナムは今咲いていて茶色が強く、下のは12月の終わりごろ咲き、咲き始めはグリーンでした。

 

<テーブルシンビジューム>

 戦後すぐから栽培されていた小輪系の品種を再改良した品種だそうです。株は6,70㎝ぐらいですが、花が大きめのモノもあります。

f:id:myuu-myuu:20200210114118j:plain↑ ミリオンキッス    ↓ ルビーアイズ・ウインク

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f:id:myuu-myuu:20200210114249j:plain↑ ミルクティ   ↓ エメラルドスカイ

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<和ラン>  シンビジュームと東洋ランとの交配種です。

f:id:myuu-myuu:20200210115700j:plain↑ ひなまつり  10鉢ぐらいある和ランは1月中にはみんな咲きました。

 下垂性のシンビジュームもいくらかあるのですが、まだつぼみです。

 温室の中のたくさんのシンビジュームを眺めると、私がランに夢中になってからの約40年間の歴史を思い起こします。古い種類から新しい種類まで、その時その時夢中になった思い出が、たくさんのシンビジュームとともに詰まっていることに今更ながらに気付き、感慨深いです。

 

クリスマスローズ (1) クレオパトラ

 今朝は今シーズン一番の冷え込みで、私の家の軒下で-10℃でした。一瞬見間違えたかと思いました。茶の間は2℃でした。暖冬に慣れた体にはちょっときつかったです。一週間もするとまた暖かくなるそうです。

 暖冬、暖冬と言われながら、私の庭のクリスマスローズはなかなか咲かず、やっと咲き始めた状態です。例年に比べて1か月ぐらい遅いような気がします。

f:id:myuu-myuu:20200207131722j:plain↑ ペールピンクシングル    ↓ ピンクピコティ(縁取り)白ダブル

f:id:myuu-myuu:20200207131918j:plain クリスマスローズの咲き方としてシングル(一重)咲き、ダブル(八重)咲きがあり、その中間のセミダブル(半八重)咲きがあります。クリスマスローズの花と思われている部分は実はガクで、ガクの元にある小さな花弁のようなものが花弁の退化したものでネクタリーと言われます。その部分がいろいろ変化して、ダブル咲きとかセミダブル咲きになるようです。

f:id:myuu-myuu:20200207132555j:plain↑ ダークピコティ(濃い色の縁取り)セミダブル  ↓ アプリコットゴールドダブル

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f:id:myuu-myuu:20200207132429j:plain↑ ピンクミスト(細かい点模様)ダブル    ↓ ブラック小輪ダブル

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f:id:myuu-myuu:20200207132508j:plain↑ ゴールドセミダブル   ↓ プチドール(小輪多花)・赤と白のバイカラー

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 クリスマスローズキンポウゲ科多年草植物で、およそ20種類の原種とそれらの自然交雑種や交配種などたくさんあります。原種はヨーロッパ全域から地中海沿岸、黒海沿岸、そして中国(チベタヌス1種のみ)に自生しています。

 日本では、1990年代に入ってからクリスマスローズの品種改良が本格的に始まりました。イギリスのナーセリーから株を入手し、それを親株にして育種を開始し、品種改良を重ねて、今では世界的な水準を超えるほどになったそうです。

 今、クリスマスローズの世界は、オーレア系(葉や花が黄金色)、多弁系(花弁数が多い)、小輪多花系(小さな花をたくさん付ける)、原種交配系、カラーリーフ系(斑入り葉を楽しむ)などに分かれて進化しているそうです。

 多弁花は、ダブルの中でも花弁の重なりが5段以上で、更に7段以上になると超多弁花と言うそうです。超多弁花は日本の育種家が世界に先駆けて作出したものだそうです。その超多弁花と言われるクリスマスローズクレオパトラを手に入れました。

f:id:myuu-myuu:20200207140629j:plain↑ 多弁花(ピンクブロッチダブル)  ↓ 超多弁花・クレオパトラ

f:id:myuu-myuu:20200207140818j:plain クレオパトラは赤と白のバイカラー(2色)咲きで、しかも内側の花弁は内向きにカールしています。園芸店のおばさんの話によると、この程度のクレオパトラクレオパトラとは言わないで、クレオパトラ風と言うのだと教えてくれました。本物の(?)クレオパトラはもっと花弁の段数があり、内側の花弁はしべを巻き込むようにカールしているのだそうです。

 昨年の猛暑でたくさんのクリスマスローズの株が枯れました。生き残った株はどんな花を咲かせるのでしょうか? 楽しみです。

 

今日は立春

 今日2月4日は立春です。立春二十四節気の1つ目で、春の始まりを意味します。とは言っても、冬真っ只中、季節感のズレを感じます。それは古代中国で作られた旧暦だからでしょう。二十四節気は、太陽の運行に基づいて作られ、日本では平安時代から農作業のめやすとして使われていたそうです。

 今年は暖冬だったせいか、早い時期から春の兆しを感じていましたが、立春の声を聞くと、陽の光が明るく暖かみを帯びてくるのが感じられ、やっぱりうれしいですね。

 今回は早春のまつこの庭の様子です。

 スイセンスノードロップが咲き始めました。

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 チューリップは芽がやっと出てきたところです。

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f:id:myuu-myuu:20200204125825j:plain↑ カレンジュラ(冬しらず)  ↓ ムラサキハナナ

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f:id:myuu-myuu:20200204124918j:plain↑ オキザリス  ↓ 地植えのクリスマスローズ

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 10年以上も前に植えたものなので、あまり良い花ではありません。

f:id:myuu-myuu:20200204125259j:plain↑ 椿・珠錨(たまいかり)   ↓ ネモフィラの苗

f:id:myuu-myuu:20200204130222j:plain 花友からもらった種を蒔いて、植え替えをしたものが大きく育ちました。

 まだユズが木にしがみついています。立春までユズが残った事があるでしょうか?

f:id:myuu-myuu:20200204124551j:plain↑ ユズ     ↓ アオキの実

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f:id:myuu-myuu:20200204125348j:plain 今頃になってやっと色付き始めました。普通の木の実の多くは秋に赤くなり、年内にはなくなりますが、アオキは今頃赤くなり、4月頃まで残っています。

 春の野草がたくさん花を咲かせています。

f:id:myuu-myuu:20200204130459j:plain↑ オオイヌノフグリ   ↓ ホトケノザ

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f:id:myuu-myuu:20200204130711j:plain↑ ヒメオドリコソウ(ピンクの花)

 車で走っていると畑がピンクや水色に染まっているのを見かけます。ホトケノザオオイヌノフグリの花の絨毯です。確実に春へと向かっているのですね。

 今週の後半、本格的な(?)寒さがやって来るそうです。例年なら「寒の戻り」と言うのでしょうが、今年の寒はそれほど寒くなかったので、「遅れて来た寒」(?)と言ったところでしょうか。

 

冬のラン(3)

 2月になりました。1月を振り返ると、寒中とは思えぬような暖冬でした。例年なら乾燥注意報が出るのが普通なのに、雨が多く梅雨のようでした。場所によっては大雨洪水注意報が出て、がけ崩れなども起きたようです。冬の大雨洪水注意報やがけ崩れは聞いた事がありません。雪国は雪が少なかったようです。新年早々異常気象のようです。

 1月後半から中国で新型コロナウイルスが猛威を振るい始め、2月は日本に広がるのではないかと心配です。2月はラン展やクリスマスローズフェアなどが目白押しですが、外出は控えるようですね。楽しみにしていたのに・・・・・。

 今回は、まつこの庭の温室で1月に咲いたランです。昨年の猛暑の影響か、カトレアがあまり咲きません。

<カトレアの仲間>

f:id:myuu-myuu:20200201095135j:plain↑ ピュアイエロー  ↓ ツタンカーメン

f:id:myuu-myuu:20200201095302j:plain 実物はもっと赤黒いです。

f:id:myuu-myuu:20200201095358j:plain↑ ポカイタージェリナ  ↓ マリッズソング

f:id:myuu-myuu:20200201095523j:plain ランの花の作りは外側の3枚がガクで、中側の3枚が花弁になります。普通は、そのうち横に張り出した2枚は同じ形で、下に突き出た花弁は形が違い、リップと言います。このマリッズソングは3枚とも同じような形、色をしています。

オンシジュームの仲間>

f:id:myuu-myuu:20200201100048j:plain↑ 名前不明    ↓ 原種オンシジューム・マクラタム

f:id:myuu-myuu:20200201100154j:plain メキシコ、グアテマラ、ホンっジェラスなど中南米原産です。オンシジュームと言うと普通黄色の踊り子のような形をした花がたくさん咲いているものを思い浮かべると思いますが、原種は一見地味目の花です。たくさん咲くと存在感があります。

<その他のラン>

f:id:myuu-myuu:20200201100802j:plain↑ セロジネ・クリスタータ   ↓ デンドロビューム・シラサギ

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<小さな花が咲くラン>

f:id:myuu-myuu:20200201101110j:plain↑ ↓ メディオカルカー

f:id:myuu-myuu:20200201101207j:plain どちらもメディオカルカーで、壺型の花を咲かせますが、花色と株姿が違います。上の赤オレンジのものは花の大きさが5㎜ぐらいで、下の赤白のものは1㎝ぐらいです。上の株は横に這うように伸びますが、下の株は上に伸びます。花付きは赤オレンジの方が良いようです。

f:id:myuu-myuu:20200201101608j:plain↑ マキシマ・シュンケアナ  花径は1㎝ぐらいで、花色が黒いのが特徴です。

f:id:myuu-myuu:20200201101841j:plain↑ マスデバリア・ビカラー  花の大きさは1,5㎝ぐらいです。実物はもっと色が黒っぽくチョコレート色をしています。

 ランは冬に咲くものが多いのですが、今シーズンはシンビジュームはよく咲きますが、カトレアは調子が悪いようです。

 

 

ガレの陶芸展

 笠間の陶芸美術館で開かれているガレの陶芸展を見に行って来ました。

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 ガレというと私のイメージでは、TVのお宝鑑定団にガラスのランプシェードが出て来て高値を付けるというもので、恥ずかしいかぎりです。何の知識も無く、そんな漠然としたイメージをもって出かけたので、驚くことばかりでした。

 先ずガレはガラス作家だと思っていたので、陶芸作家でもあるということに驚き、さらに木工家具も作っていたということにまたまた驚きました。

 ガレは作品に日本的なもの、昆虫や植物などを形や模様に取り入れ、それらを組み合わせた装飾が特徴だそうです。ガレは植物学者という別の面もあり、特にランの研究で論文まで書いたそうです。

f:id:myuu-myuu:20200129181416j:plain↑ ↓ 和風の花器

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 ↑ 古色蒼然とした竹の雰囲気が出ています。陶器なのにまるで竹のようでした。

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 植物や昆虫の形をしたものに、植物や昆虫の模様を描くという所がおもしろいと思います。

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 ↑ トンボの羽の部分が小物入れになっています。
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 ↑ ↓ どちらもバッタの形の水差しです。

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f:id:myuu-myuu:20200129181206j:plain↑ ラン・パフィオペディルムが描かれた花器

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↑ ↓ 花の部分がレリーフになっている花器

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スイセンの花のレリーフも素敵ですが、花器の口の色のグラデーションが素敵でした。

このスイセンの花器がパンフレットを飾っているだけに、一番良かったです。

 陶器でも色々な表現ができることに感動しました。昆虫や植物をよく観察していることが分かります。ガレの陶芸を中心にした展示会は珍しいそうです。とても貴重な機会に出会えたと思います。