まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

春のラン 2023-1

  昨日は風が強く春の嵐でした。夜は雨が降り、今日も風は止みましたが、時おり雨が混じる曇り空です。昨日までの暖かさが嘘のように、今日はひんやりとしています。

 今回はまつこの庭の温室で3月に咲いた春のランです。ランだけでなく庭の草花も次々に花が咲き、忙しく写真を撮っているうちに写真を撮り忘れ、花が終わってしまったランもあります。

☆☆☆ シンビジュームの仲間 ☆☆☆

 今シーズンはシンビジュームが本当によく咲きました。

↑ ↓ 原種シンビジューム・トラシアナム

↑ ↓ 原種シンビジューム・トラシアナム

 トラシアナムは、中国、タイ、ミャンマーの高地に自生し、岩や木に着生します。花茎は1mぐらいありアーチ状に曲がり、花径が13~14㎝ぐらいある大きな花を10数輪付けます。見慣れたシンビジュームと比べると花の形や色が変わっています、独特の表現しづらい香りもあります。私はトラシアナムを2株持っていますが、今年咲いたものは花弁に茶色が強く出ていますが、もう1株は今年は咲きませんでしたが、黄緑が強く出ます。

↑ ↓ ポーウエルシー

↑ ↓ ポーウエルシー

 ポーウエルシーは古い園芸種で、今から100年以上も前1910年ごろに原種同士の交配で誕生しました。古い時代のシンビジュームらしい大型でアンティークな花色をもっています。咲き始めは黄色なのですが、咲き進むと淡い黄色になり、やがてはピンク色が現れてきます。今でいうニュアンスカラーです。背丈は1mはあり、1メートル以上もあるアーチ状に湾曲した茎に、花径が10㎝ぐらいの花を20個ぐらい付けます。多い時だと1株に10本ぐらいの花茎が上がった事もあります。私の家には私がラン栽培を始めた40年ぐらい前にやってきて、鉢増しをしたり、友達に譲ったりしながら、今では10号鉢が3つあります。1鉢で畳半畳を占めるほどなので、置き場に困るほどです。去年、今年と3株あわせて3茎しか花茎が上がらず、少し寂しい思いをしていますが、株分け植え替えの時期に来ているのだと思います。株があまりにも大きいこと、花が地味なことなどからなかなか貰い手がありません。

 今のシンビジュームはテーブルシンビや和ランなど小型のものが主流ですから、トラシアナムもポーウエルシーも時代遅れのシンビジュームになってしまいました。

↑ ↓ 枝垂れシンビ・フォアゴットンフルーツ

↑ テーブルシンビ・シュシュ    ↓ テーブルシンビ・バターボール 

↑ テーブルシンビ・マジョリカ  ↓ スィートハート・スプリングパール

☆☆☆ デンドロビュームの仲間 ☆☆☆

↑ 雪だるまキング   ↓ 初春

↑ シラサギ

↑ キンギアナム・雪うさぎ   ↓ キンギアナム・シルコッキー

☆☆☆ その他のラン ☆☆☆

↑ ミニコチョウラン  ↓ メディオカルカー・バーステージーニューギニア原産)

 同じメディオカルカーでも花色が赤とオレンジ色のものもあり、デコラタと言います。それもあったのですが、枯れてしまいました。

 今シーズンのランはカトレアがあまり咲きませんでした。シンビジュームが比較的よく咲いたにもかかわらず、私の大好きなマリーローランサンは2鉢もあるのに、1本も茎があがりませんでした。年々咲かないものが増えているような気がして、悲しくなります。世話が行き届かないからでしょうね。

 ランではないですが、こんな珍しい実がなっています。羽子板に使う追羽根のようです。赤と緑の色が鮮やかです。

去年の11月に紹介したクラリンドウです。花はこんなふうです。

花からは想像できないような鮮やかな実です。残念なことに実はわずかしか付きませんでした。熟する前にほとんどが落ちてしまいました。

 

 4月、5月はランの株分け・植え替えの時期です。ランの世話ができるのもあと5年ぐらいでしょう。特に大株のシンビジュームは、引き取り手など行き先をよく考えてから、株分けや植え替えをしなければなりません。