昨日は風が強く春の嵐でした。夜は雨が降り、今日も風は止みましたが、時おり雨が混じる曇り空です。昨日までの暖かさが嘘のように、今日はひんやりとしています。
今回はまつこの庭の温室で3月に咲いた春のランです。ランだけでなく庭の草花も次々に花が咲き、忙しく写真を撮っているうちに写真を撮り忘れ、花が終わってしまったランもあります。
☆☆☆ シンビジュームの仲間 ☆☆☆
今シーズンはシンビジュームが本当によく咲きました。
↑ ↓ 原種シンビジューム・トラシアナム
↑ ↓ 原種シンビジューム・トラシアナム
トラシアナムは、中国、タイ、ミャンマーの高地に自生し、岩や木に着生します。花茎は1mぐらいありアーチ状に曲がり、花径が13~14㎝ぐらいある大きな花を10数輪付けます。見慣れたシンビジュームと比べると花の形や色が変わっています、独特の表現しづらい香りもあります。私はトラシアナムを2株持っていますが、今年咲いたものは花弁に茶色が強く出ていますが、もう1株は今年は咲きませんでしたが、黄緑が強く出ます。
↑ ↓ ポーウエルシー
↑ ↓ ポーウエルシー
ポーウエルシーは古い園芸種で、今から100年以上も前1910年ごろに原種同士の交配で誕生しました。古い時代のシンビジュームらしい大型でアンティークな花色をもっています。咲き始めは黄色なのですが、咲き進むと淡い黄色になり、やがてはピンク色が現れてきます。今でいうニュアンスカラーです。背丈は1mはあり、1メートル以上もあるアーチ状に湾曲した茎に、花径が10㎝ぐらいの花を20個ぐらい付けます。多い時だと1株に10本ぐらいの花茎が上がった事もあります。私の家には私がラン栽培を始めた40年ぐらい前にやってきて、鉢増しをしたり、友達に譲ったりしながら、今では10号鉢が3つあります。1鉢で畳半畳を占めるほどなので、置き場に困るほどです。去年、今年と3株あわせて3茎しか花茎が上がらず、少し寂しい思いをしていますが、株分け植え替えの時期に来ているのだと思います。株があまりにも大きいこと、花が地味なことなどからなかなか貰い手がありません。
今のシンビジュームはテーブルシンビや和ランなど小型のものが主流ですから、トラシアナムもポーウエルシーも時代遅れのシンビジュームになってしまいました。
↑ ↓ 枝垂れシンビ・フォアゴットンフルーツ
↑ テーブルシンビ・シュシュ ↓ テーブルシンビ・バターボール
↑ テーブルシンビ・マジョリカ ↓ スィートハート・スプリングパール
☆☆☆ デンドロビュームの仲間 ☆☆☆
↑ 雪だるまキング ↓ 初春
↑ シラサギ
☆☆☆ その他のラン ☆☆☆
↑ ミニコチョウラン ↓ メディオカルカー・バーステージー(ニューギニア原産)
同じメディオカルカーでも花色が赤とオレンジ色のものもあり、デコラタと言います。それもあったのですが、枯れてしまいました。
今シーズンのランはカトレアがあまり咲きませんでした。シンビジュームが比較的よく咲いたにもかかわらず、私の大好きなマリーローランサンは2鉢もあるのに、1本も茎があがりませんでした。年々咲かないものが増えているような気がして、悲しくなります。世話が行き届かないからでしょうね。
ランではないですが、こんな珍しい実がなっています。羽子板に使う追羽根のようです。赤と緑の色が鮮やかです。
去年の11月に紹介したクラリンドウです。花はこんなふうです。
花からは想像できないような鮮やかな実です。残念なことに実はわずかしか付きませんでした。熟する前にほとんどが落ちてしまいました。
4月、5月はランの株分け・植え替えの時期です。ランの世話ができるのもあと5年ぐらいでしょう。特に大株のシンビジュームは、引き取り手など行き先をよく考えてから、株分けや植え替えをしなければなりません。