3月ももうすぐ終わるというのに、なかなか春らしい日が続きません。未だに桜の開花宣言は出ていないようです。この調子では桜の開花は4月になりそうですね。
まつこの庭に咲いているクリスマスローズも、いよいよ終盤を迎えたので、花を切って水に浮かべ飾ってみました。
俯いて咲くクリスマスローズの表情は顔をあげて見ないと、よく分かりませんが、こうして水の上に浮かべてあげるとクリスマスローズの花の1つ1つの表情がよく分かります。クリスマスローズの花を楽しむのにはこれが一番良い方法かもしれません。親戚の人や花友が来るることがあらかじめ分かっている時は、私は玄関前にその時々の季節の花を使って、ウエルカムフラワーとしてこれをよく飾ります。
これは直径50㎝ぐらいある水鉢で、以前メダカを飼っていた時に使ったものです。今回はクリスマスローズの花が50個ぐらい浮かんでいます。他にも簡単にするときには、ガラスの灰皿を使います。(昔はガラスのこんな大きな灰皿を普通に使っていたのです。)水鉢の半分ぐらいの大きさで直径25㎝ぐらいなので、花数は少なくてすみます。これは花の小さなビオラを使っているので、やはり50個ぐらいありそうです。
訪れたお客さんはみな喜んで、スマホに写真を撮って帰ります。お客さんの喜ぶ顔が見たくて用意するようなものです。もっとも庭にたくさんお花が咲いている時に限られますが・・・・・。
水に花を浮かべて飾る手法として花手水(はなちょうず)とフローティングフラワーがあります。
花手水は、寺社でお参り前に手や口をお清めする手水鉢(石でできた四角い鉢)に花を浮かべたもので、京都のお寺が始めたと言われています。新型コロナが拡大し、感染予防のためお清めを控える寺社が増え、この花手水が一気に広まったと言われています。茨城では雨引観音のアジサイの花手水が有名です。手水鉢だけでなく、池一面にアジサイを浮かべ、ライトアップするという大がかりなこともしているようです。
フローティングフラワーは、もともとはインドの習慣だそうです。水に浮かべた生花を玄関前に飾り、お客様を迎える喜びを表すウエルカムフラワーの役割をしているのだそうです。今では、お花やさんやレストランの入り口などにも飾られていることがあります。容器はガラスの鉢、料理用のボールなどさまざまです。
花手水といい、フローティングフラワーといい、ウエルカムフラワーなのですね。
これから椿やスイセンの花などでも、お客さん用でなく自分の楽しみのために作ってみようと思います。