冬から春へとパンジー・ビオラとともに玄関先を明るく彩ってくれるのは、プリムラです。色は白、ピンク、赤、紫、黄、それらの覆輪などバラエティーに富んでいます。黄緑や黒赤、茶色などの色も出て来ています。咲き方も一重だけでなく八重咲き、バラ咲き、フリンジ咲きなど豊富です。楽しみの多い植物の1つになっています。
プリムラはサクラソウ科の植物で、日本のサクラソウやクリンソウの仲間です。
プリムラは、ヨーロッパ系と中国系の2つのタイプに分けられます。
ヨーロッパ系にはポリアンサとジュリアンがあり、中国系にはオプコニカ、マラコイデス、シネンシスがあります。
ポリアンサはヨーロッパの原種のブルガリやエラチオールなどをもとに育成され、アメリカで大輪のポリアンサが作出されてから世界中に広まったようです。ジュリアンは日本でポリアンサと原種のジュリエとの交配から株と花が小さいポリアンサが作出され、ジュリアンと名付けられたそうです。ジュリアンという名は作出したサカタが売り出すために付けた商品名だったそうですが、今では花の小さいポリアンサのことをジュリアンと呼ぶのが一般的のようです。今お店に並んでいるプリムラはほとんどジュリアンというラベルが付いています。本来はジュリアン=ポリアンサなのですが、最近はプリムラ=ジュリアンと言ってもよいほどです。
↑ 菜々ちゃん ↓ プリムラジュリアン(南蓼科のさくら草)
↑ バラ咲きジュリアン・プリンアラモード
↑ ビクトリアーナ・プラネットとシクラメンの寄せ籠
ビクトリアーナ・プラネットは白の覆輪と真ん中の黄色のアイ(目のような模様のこと)が可愛いです。
↑ フリンジ咲きジュリアン・プレミアムシルキーとシクラメンの寄せ鉢
黄色のプリムラは香りがあるのですが、この黄色のシルキーだけ香りがあります。
↑ ジュリアン・モネと名前のないプリムラと花かんざしの寄せ籠
モネはちょっと色がくすんだアンティーク調のジュリアンです。
↑ プレミアムプリムラ・M's selection(名前のないプリムラ)
このプリムラは他のジュリアンが背丈が低いのに対して高いので、ポリアンサの血が濃いのかもしれません。花色は黄色なのですが、残念ながらこのプリムラには香りがありません。ラベルによると、このプリムラは今までにないプリムラを作り出すために交配と選別を繰り返している途中の未完のプリムラなので、名前がまだ付いていないそうです。
私が持っているプリムラはほとんどがジュリアンですが、1株だけ中国系のプリムラ・マラコイデスがあります。
↑ キャンバスプランター(左からジャノメエリカ、キンギョソウ、マラコイデス、シクラメン)
↑ ↓ マラコイデス・ライムグリーンフサコ
このマラコイデスは花色がグリーンなのも珍しいですが、おしべが一部花弁化して半八重咲きになっているのも珍しいと思います。
今の季節、花木センターやガーデンセンターにはたくさんのプリムラが並んでいると思います。コロナ感染拡大で外出自粛をしているので、花木センターやガーデンセンター巡りができず、残念です。新品種がたくさん並んでいるだろうに・・・・・。