まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

初夏のラン

 コロナ騒動が始まってから4ヶ月が経とうとしています。季節は冬から春へ、そして夏を迎えてしまいました。花はコロナに関係なく季節に合わせて花を咲かせています。それが今一番の心の慰めになっています。

 5月最後は、まつこの庭の温室で5月に咲いた洋ランです。5月の時期は、春咲きのランが遅れたり、夏咲きのランが早めに咲いたりと混じって咲いています。

<カトレアの仲間>

f:id:myuu-myuu:20200531135839j:plain↑ マキシマ・セルレア(原種) マキシマは標高500~1000mの南米・太平洋側のエクアドル、コロンビア、ペルーのジャングルに自生しています。エクアドルでは「クリスマスの花」と呼ばれています。日本では秋から冬に開花すると言われていますが、私の温室では、秋に咲くものと春に咲くものとがあります。

f:id:myuu-myuu:20200531140609j:plain↑ インターメディア・セルレア(原種) インターメディアはブラジル大西洋側の海岸山脈に自生しています。カトレア類の中では花が小さく、日本では冬から春にかけて開花します。春咲きの代表です。

f:id:myuu-myuu:20200531141418j:plain↑ ラブパッション・ロングバケーション  ↓ ミニパープル

f:id:myuu-myuu:20200531141551j:plain 背丈が低いにもかかわらず、花が大きいです。

f:id:myuu-myuu:20200531141953j:plain↑ ↓ ナイスホリディ

f:id:myuu-myuu:20200531142225j:plain どちらも同じ株に咲いたナイスホリディです。下は1か月前に咲いたもの、1か月後に思い出したように咲いた花は赤い縁取りの花弁が赤1色になってしまいました。

f:id:myuu-myuu:20200531142626j:plain↑ カーハンミア

コチョウランの仲間>

f:id:myuu-myuu:20200531142802j:plain↑ シレリアナ(原種)フィリピン原産で、大きくなると茎は1m位伸び、30~50輪の花を付けるそうです。ピンク系コチョウランの交配種の重要な親種です。つぼみの時に少し水が不足したようで、一部分が縮れたようになってしまいました。

f:id:myuu-myuu:20200531143534j:plain↑ マンセビ  ちょっと原種の趣をもった花ですが、ラベルにはマンセビとしか書いてありませんでした。ラン専門店で買ったなら原種かどうか分かるのですが、花木センターで買ったものですから詳しいことは分かりません。名前が分かっただけでも良しとします。

f:id:myuu-myuu:20200531143809j:plain↑ ↓ ミニコチョウラン

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f:id:myuu-myuu:20200531143927j:plain↑ ミニコチョウラン

<その他のラン>

f:id:myuu-myuu:20200531144624j:plain↑ リカステ・アロマティカ(原種) メキシコ、グアテマラ、ホンジェラスの高地に自生しています。シナモンの香りがします。

f:id:myuu-myuu:20200531150025j:plain↑ オドントグロッサム     ↓ エンシィクリア・コルディゲラ

f:id:myuu-myuu:20200531144856j:plain たくさんつぼみを持っていたのですが、気がついた時にはつぼみをケムシに食べられて、完全な形で咲いたのはこれ1つでした。強い甘い香りがあり、たった1つの花でも香りだけは存在感がありました。

f:id:myuu-myuu:20200531144527j:plain↑ バンダ・ブーンヤリット・パステル  一昨年の夏に購入して、初めての開花です。もっとオレンジ色っぽい花を想像していたのですが、思っていた色より薄かったです。黄色の弁先に入ったオレンジ色やスポットが可愛いです。

 初夏のランというとパープラタです。今年は何株咲くか楽しみです。

 





 

ホヤ・カルノーサの仲間

  コロナの緊急事態が全面解除されたばかりだというのに、もう第2波の心配が出て来ました。私の住む茨城は感染者0が23日間続いていますが、北九州市の二の舞にならぬよう気を引き締めて行こうと思っています。

 私の温室では、ホヤ・サクラランの第3波(?)が来ています。3月の終わり、5月の初め、そして今回と3回目の開花です。

 今回初めて咲いたのは、カルノーサ・バリエガータ・リップカラーです。

f:id:myuu-myuu:20200529144724j:plain 普通のカルノーサも咲いています。これは前回紹介した株とは別のものです。

f:id:myuu-myuu:20200529144845j:plain リップカラーと普通のカルノーサを比べると花のピンク色が明らかに濃いです。リップカラーのカルノーサは濃いピンク色がかわいいですが、やはりサクラランの別名にふさわしいのは薄ピンク色のカルノーサだと思います。この2つのカルノーサは色の違いだけでなく、葉の色も違うのです。カルノーサの葉は緑1色ですが、

f:id:myuu-myuu:20200529145728j:plain カルノーサの葉にクリーム色の斑が入るのがバリエガータ、

f:id:myuu-myuu:20200529145912j:plain さらにクリーム色の斑が一部ピンクや赤になったのがバリエガータ・リップカラーです。ピンクや赤はやがてクリーム色になります。

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f:id:myuu-myuu:20200529150652j:plain 3月に咲いたカルノーサ・パープルは葉に斑は入ってはいなくて普通のカルノーサと同じ緑葉で、わずかに銀色の模様が入っています。少し葉が小さい感じはします。    

↓ カルノーサ・パープル

f:id:myuu-myuu:20200529151114j:plain カルノーサには葉が縮れたようになるコンパクタもあります。斑入りもあります。

f:id:myuu-myuu:20200529151312j:plain 花はカルノーサにくらべるとやや小さめですが、少しフリルがかります。今年はまだツボミが見えません。ホヤの花期は9月頃までなので、まだチャンスはあります。

 カルノーサは変異が多いので、それぞれに名前が付けられています。私が知っているだけでも10種類ぐらいはあり、一大ファミリーを作っています。

 前回紹介したプビカリクス・ロイヤルハワイアンパープルも3個目が咲いています。

f:id:myuu-myuu:20200529151624j:plain そして驚いた事に同じ鉢なのに全く違う花が咲いたのです。

f:id:myuu-myuu:20200529151856j:plain よく見ると一つの鉢に3本植わっているので、違う種類が紛れ込んだようなのです。普通のプビカリクスかと思ったら色が違うのです。  ↓ 普通のプビカリクス

f:id:myuu-myuu:20200529152247j:plain 前回紹介したプビカリクスは花全体が赤っぽいのに、今回咲いたのは真ん中の星が白いのです。1つの鉢で2種類の花が楽しめるなんて、ちょっと得した気分です。

 ホヤにはあとカーリーという種類があります。バレンタインデーのころによくラブラブハートという名で、葉が1枚挿してあるだけのものが売られているのを見た事があると思います。それがカーリーです。

f:id:myuu-myuu:20200529153255j:plain これは斑入りのカーリーですが、観葉植物としても売られているのもよく見かけます。私の温室でつぼみを持っているカーリーもあります。

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f:id:myuu-myuu:20200529153827j:plain この大きさだと花を見られるのは8月頃だと思います。

 今年は例年になく、ホヤが頻繁に咲きます。夏の間は洋ランはほとんど花が咲かないので、温室を賑わせてくれそうです。

 

 

ツルバラとミニバラ

 今、まつこの庭はツルバラが盛りですが、そのほとんどが小輪です。以前は中輪や大輪のツルバラもあったのですが枯れてしまい、残ったのはピエール・ドゥ・ロンサールだけです。そのピエールもここ2,3年は1番花は花がきれいに咲かず、2番花の方がきれいに咲きます。

f:id:myuu-myuu:20200527154711j:plain↑ ↓ ピエール・ドゥ・ロンサール(フランスのバラ)

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 ツルバラはツル性の原種やオールドローズの改良種、ハイブリッドティローズの枝変わり、日本のテリハノイバラが親となった系統などがあります。ツルバラに分類されていてもツルが長く伸びるものとそれほどでないものなど多種多様です。育ててみないと分からないものもあります。

f:id:myuu-myuu:20200527155108j:plain↑ ↓ 群舞(グンマイ) 群星の実生で、群星よりやや花が小さいです。

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f:id:myuu-myuu:20200527155457j:plain↑ ↓ 珠玉(シュギョク) 丈夫で繰り返し咲き、12月いっぱい花が楽しめます。

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f:id:myuu-myuu:20200527160214j:plain↑ 安曇野(アズミノ)  ↓ 安曇野アスチルベ

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f:id:myuu-myuu:20200527160413j:plain↑ ↓ キング  詳細な来歴は不明なようで、ノイバラの交配種と考えられているようです。私の庭では、私が嫁いで来た時には、すでに庭に植えてありました。

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f:id:myuu-myuu:20200527161345j:plain↑ ↓ 実生のノイバラ(小鳥のプレゼントです。)

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f:id:myuu-myuu:20200527161528j:plain↑ ドルトムント(ドイツ)   ↓ ギスレーヌ・ドゥ・フェリゴンド(フランス)

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f:id:myuu-myuu:20200527162651j:plain↑ アンジェラ(ドイツ)    ↓ ヴィオレット(フランス)

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f:id:myuu-myuu:20200527163449j:plain↑ ポールズ・ヒマラヤン・ムスク・ランブラー(イギリス)

f:id:myuu-myuu:20200527162058j:plain↑ 真珠貝    ↓ 夢乙女(ピンク花)とオルレア(白い花)

f:id:myuu-myuu:20200527162240j:plain 真珠貝は花の終わった特売品でしたが、花が咲いたら夢乙女と区別がつきません。

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f:id:myuu-myuu:20200527165739j:plain↑ 実生のツルバラ(安曇野を八重咲きにしたような花です。)

 

 ミニバラ(ポリアンサローズ)も咲いています。

f:id:myuu-myuu:20200527164311j:plain↑ ベビー・フォラックス(フランス)   ↓ スイートマザー(オランダ)

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f:id:myuu-myuu:20200527165014j:plain↑ スイートチャリオット   ↓ モカ

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 私の庭ではまだ遅咲きのバラが開花を待っています。遅咲きのバラが終わると、2番花のバラも咲き始めます。しばらくの間、バラの花を楽しめそうです。

 

 

初夏の草花

 真夏のような天気が続いたと思ったら、曇りや小雨で4月並みの天気が続き、今日はやっと太陽の顔が見られました。コロナも感染者数が日に日に減り、収束が見えて来たような感じがします。インドやアメリカでは豪雨で大洪水になり、コロナの最中にあり、避難が困難だったようです。日本でもコロナの第2波、第3波と大雨や台風などの災害と重なったりしたら大変です。1日も早いコロナの終息、治療薬の開発などが望まれます。

 コロナに関係なく、庭の草花は季節に応じて次々に花を咲かせています。

 今一番の盛りはユズやフクレミカンの花です。庭中に柑橘系特有の花の匂いを振りまいています。

f:id:myuu-myuu:20200524141410j:plain↑ ↓ フクレミカンの花  びっしりと花を付けています。

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f:id:myuu-myuu:20200524134729j:plain↑ ↓ ユズの花 今年は花がまばらです。

f:id:myuu-myuu:20200524135117j:plain 今年はフクレミカンは豊作ですが、ユズは不作のようです。フクレミカンは1本ですが、ユズは10数本あるので、よそ様にあげるだけ充分にあると思います。

f:id:myuu-myuu:20200524135240j:plain↑ カキの花   ↓ ビックリグミの実

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f:id:myuu-myuu:20200524135431j:plain↑ ピンクオオデマリ   ↓ クロロウバイ

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f:id:myuu-myuu:20200524135741j:plain↑ カルミア   ↓ キングサリ

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f:id:myuu-myuu:20200524140301j:plain↑ ↓ スモークツリー

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f:id:myuu-myuu:20200524144138j:plain↑ トケイソウ

f:id:myuu-myuu:20200524140204j:plain↑ オルレア  ↓ シャスターデージー

f:id:myuu-myuu:20200524140225j:plain今、カモミールに代わって、オルレアとシャスターデージーが白い庭を作っています。

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f:id:myuu-myuu:20200524140059j:plain↑ フウロソウ  ↓ ダイコンソウ

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f:id:myuu-myuu:20200524140557j:plain↑ ジギタリス   ↓ ホタルブクロ    

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f:id:myuu-myuu:20200524140438j:plain↑ シラン    ↓ シラー・ベルビアナ

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f:id:myuu-myuu:20200524135605j:plain↑ ↓ アマリリス

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f:id:myuu-myuu:20200524143857j:plain↑ トリトマ   ↓ コムギの穂

f:id:myuu-myuu:20200524135633j:plain 私の愛猫のミューちゃんが食べなかったネコ草(ふだんはエンバクを食べます。)を放置していたら、生長して穂まで付けてしまいました。麦秋のころなのですね。

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 今私の庭は、雑草と共に様々な草花が咲いています。コロナの影響で外出自粛生活が続きましたが、草取りをしながら草花の世話をしたり、花を楽しんだりすることがもともと私の日常生活だったのでそれほど苦にはなりませんでした。あと少ししたら、ホームセンターやガーデンセンターに出かけたり、お花見に遠出できるようになると思います。








 

 

コンニャクの花

 5つの都道県を残して、緊急事態宣言が解除され、少しずつ新しい日常生活が始まりつつあるようです。昨日特別給付金の申請書が届きましたが、先に決まったアベノマスクはまだ届いていません。マスクはもう普通にドラッグストアやスーパーで手に入るようになっています。50枚入りマスクの箱が山積みされています。給付金はありがたいですが、マスクは今更・・・・・という感じです。

 今回は、まつこの庭で咲いたコンニャクの花です。コンニャクというとおでんの具を思い起こし、「コンニャクの花って何?」と言われそうです。

 こんな花です。

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f:id:myuu-myuu:20200522155157j:plain「えっ!これが花なの?」と言われそうですが、これがコンニャクの花です。正確にはコンニャクの原料であるコンニャク芋の花です。Devil's  Tongue(悪魔の舌)の異名を持つだけに、形といい、色といい奇妙な花です。ニューっと突き出たものは悪魔の舌に見えるかもしれません。

 私はコンニャクの花を見るのは、今回で3回目です。昨年も今の時期に咲きました。初めて見たのは10年以上も前でしたが、その時はその異様な姿形の花に驚きましたが、流石に3回目ともなると驚きはしません。これまで私はこんにゃくの花はある程度大きくならないと花が咲かないこと、花が咲くとそのコンニャクは枯れてしまうと思っていました。ところが同じ株にまた花が咲いたので、新しい発見があり、違う意味で驚きました。単なる思い込みだったのですね。よくつくば植物園のショクダイオオコンニャクの開花がTVなどで話題になりますが、2年に1回ぐらいの頻度で花を付けるのは同じ株のようです。

 去年と同じ場所にコンニャクの花を見つけたのは5月の連休の頃でした。

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 背丈が1mぐらいありました。1週間後には、 

f:id:myuu-myuu:20200522155106j:plain先から棒状のものが伸び始めました。これが花の部分です。背丈は1m30㎝ぐらい、棒状のものは70㎝ぐらいあります。去年咲いたコンニャクは背丈1m10㎝位、棒状のものは50㎝位で、今年は花が少し大きくなっているようです。

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 更に1週間後、雨が降ったせいか棒状の先が曲がってしまいました。(この曲がったのは雨のせいではなく、花が開いたからかもしれません。)

 コンニャクはサトイモ科の植物でミズバショウウラシマソウなどの仲間です。コンニャクの花のつくりはとても変わっています。

f:id:myuu-myuu:20200522163335j:plain 棒状の花を包んでいるひらひらとしたものは葉が変形したもので「仏炎苞(ぶつえんほう)」と言い、突き出た棒状のものを「肉穂花序(にくすいかじょ)」と言うそうです。肉穂花序の下の方に見える白い粒々のものが雄花の集まった雄花群、

f:id:myuu-myuu:20200522155822j:plain更にその下の方に雌花が集まった雌花群があります。

f:id:myuu-myuu:20200522155854j:plain 写真はうまく撮れませんでしたが、覗いて見ると黒っぽいつぶつぶがあってそれが雌花群のようです。花弁はないようです。

 雄花が開くと強烈な臭いを発するそうです。ショクダイオオコンニャクの場合は人が近づけないほどだそうですが、このコンニャクはそれほどではありませんが、やはりいい匂いとは言えません。この臭いでハエの仲間の虫が寄って来て受粉し、秋には赤い実がなるそうです。私はまだ実を見た事がありません。

 コンニャクの原産地は、インド、インドシナ半島など東南アジアで、食するのは日本、ミャンマー、韓国などだそうです。低カロリー食品なのでダイエット食品や和食ブームでパスタの代用として欧米にも広がっているそうです。

 私の庭のコンニャクは、義母が生前コンニャクを手作りするのに植えていた名残です。コンニャク芋は大体3,4年育てるとコンニャクを作れる大きさになり、花が咲くまでには5,6年以上育てる必要があるそうです。花が咲く前に出荷してしまうので、コンニャク畑で花を見ることはできず、コンニャク栽培のプロでもなかなか見られない珍しい花なのだそうです。


 

バラとクレマチス

 今、まつこの庭はバラとクレマチスが真っ盛りです。例年なら花友が見に訪れるのですが、今年はコロナの影響で訪れる人もなくちょっと寂しいです。

 バラはツルバラの群星(グンセイ)が一番の盛りです。群星はつぼみのうちは赤ですが、開花すると白くなります。今年はピンクがかった花を咲かせています。

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f:id:myuu-myuu:20200520095333j:plain 今日は雨が降っているので、たくさんの花を付けた枝が重そうにうな垂れています。

f:id:myuu-myuu:20200520095405j:plain この群星は我が家で1番丈夫なバラで、バラの中でも1番勢力旺盛といわれるポールズ・ヒマラヤン・ムスク・ランブラーさえも枯らしてしまうほどです。

f:id:myuu-myuu:20200520100121j:plain↑ ラ・フランスのつぼみ   ↓ 開花したラ・フランス

f:id:myuu-myuu:20200520100156j:plain ラ・フランスはモダンローズ(現代バラ)第1号と言われるバラです。1867年にフランスで作出され、このバラ以前のバラをオールドローズ、これ以後のバラをモダンローズと言い、歴史的にも重要なバラです。

f:id:myuu-myuu:20200520101313j:plain↑ パシュミナ(ドイツ)    ↓ ホットココア(フランス)

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f:id:myuu-myuu:20200520102228j:plain↑ コントゥ・ドゥ・シャンパーニュ(イギリス)  ↓ ブルー・バユー(ドイツ)

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f:id:myuu-myuu:20200520104316j:plain↑ レイチェル・ボウズ・ライアン(イギリス)  ↓ グリゼリー(フランス)

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 私は日本のバラが好きです。中でも国枝啓司さんのかおりかざりやいおり(まだ咲いていません。)、河本純子さんのブルームーンストーンやガブリエルが好きです。国枝さんのバラは色もいいですが、何より丈夫で花をたくさん咲かせます。河本さんのバラは色が好きですが、気難しがり屋で私の手には負えません。

f:id:myuu-myuu:20200520101831j:plain↑ かおりかざり      ↓ ブルームーンストーン 

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 中でも1番好きなのはガブリエルです。咲き始めの中心の薄紫、外側のうっすらと緑色を帯びた花弁の色が何とも言えず、好きです。

f:id:myuu-myuu:20200520102743j:plain↑ ↓ ガブリエル

f:id:myuu-myuu:20200520102852j:plain 河本さんのお嫁さんのまき子さんの交配種も気になっています。咲き終わったクロッシェが半値になっていたので買ってみました。

f:id:myuu-myuu:20200520102111j:plain↑ クロッシェ  雰囲気が河本さんのバラに似ています。開いたときの花がどう変化すのか楽しみです。写真見本では中央がピンク色なのです。

 

 クレマチスは「つる植物の女王」と言われ、「花の女王」と言われるバラのベストパートナープランツ(お互いを引き立てあう植物)として一緒によく植えられます。バラの咲く時期とクレマチスの咲く時期、色合わせなどそれぞれの性質などをよく知っていないと選ぶのが難しいです。私の庭でもツルバラと一緒に植えてありますが、クレマチスの方が開花が早く、一緒に楽しめるという訳にはなかなかいきません。

 クレマチスは咲き方が一重咲き、八重咲き、半八重咲きがあります。花弁と思われている部分は実はガクだそうです。花弁は退化しているそうです。

<一重咲き>

f:id:myuu-myuu:20200520111848j:plain↑ 星のフラメンコ    ↓ はやて

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f:id:myuu-myuu:20200520112807j:plain↑ ベラ

<八重咲き>

f:id:myuu-myuu:20200520112050j:plain↑ 赤富士   ↓ 雪おこし

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f:id:myuu-myuu:20200520113042j:plain↑ デミーズダブル

<半八重咲き>

f:id:myuu-myuu:20200520113222j:plain↑ ↓ アンドロメダ

f:id:myuu-myuu:20200520113347j:plain 花が一重になったり、半八重になったり、八重になったり、かなり気まぐれな咲き方をします。株の充実や養分などが影響しているのでしょう。

f:id:myuu-myuu:20200520111720j:plain↑ ジョセフィーヌ  この花も1株に2種類の花が咲き、真ん中の部分が違います。

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f:id:myuu-myuu:20200520115023j:plain しかもこのクレマチスは咲き進むとまた別の顔を見せます。

 クレマチスは、北半球に広く分布し、原種は約300種あり、交配種は2000種を超えているそうです。日本の原種は、ボタンヅル、センニンソウ、ハンショウヅル、カザグルマなどがあります。

 私の庭では、これからツルバラが盛りになります。クレマチスはまだ咲いていないつぼ型やチューリップ咲きのクレマチスが咲きます。バラもクレマチスもまだまだ楽しめそうです。



 

 

 








 

ダッチアイリスとジャーマンアイリス

 私の住む茨城は緊急事態宣言が解除されました。茨城は感染者0が昨日で12日間続きましたが、私は5月いっぱいぐらいは自粛生活を続けようと思います。スーパーも土日を除き、週に2回という基本を崩さないつもりです。ホームセンターやガーデンセンターも我慢するつもりです。

 今回はアイリスです。

 今、私の庭のあちこちで咲いているのが、青紫色のアイリスです。

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f:id:myuu-myuu:20200518152619j:plain このアイリスは今から30年ぐらい前に職場の花壇に咲いていたものですが、処分するというのでもらってきたものです。何年かに1度は株分けをしないと球根が小さくなって咲かなくなります。何度か株分けをしながら庭のあちこちに植えたので、今庭のあちこちで咲いているというわけです。

 アイリスと言うと普通上の写真のような球根性のものを指しますが、正しくはダッチアイリスと言います。ダッチはオランダのという意味で、オランダで作出されたアイリスを指します。別名オランダアヤメとかキュウコンアイリスとか言います。私の庭では、他にもこんなダッチアイリスが咲いています。

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 球根性のアイリス、ダッチアイリスとは別にジャーマンアイリスがあります。これは根茎性でドイツ生まれのアイリスで、ドイツアヤメの別名もあります。花色が白、ピンク、オレンジ、赤、紫、青、青紫、茶、黒など豊富なことから虹の花とも呼ばれます。ダッチアイリスに比べると背丈が高く、花も大きく、色も単色だけでなく、2色咲き、フリル咲きなどとても豪華な感じがします。

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f:id:myuu-myuu:20200518155722j:plain このジャーマンアイリスは白い花に見えますが、ツボミのうちは薄い水色です。

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f:id:myuu-myuu:20200518155912j:plain このジャーマンアイリスはツボミのうちは黒いのですが、開花すると濃紫色になります。見本写真のように黒い花というわけにはいかないようです。
f:id:myuu-myuu:20200518155429j:plain 赤とか茶とかはダッチアイリスにはない色です。この茶色のジャーマンアイリスは花色ミックスセットの中に入っていた1つですが、私だったら花を見たら絶対買わない色だと思います。いくら変わった花が好きな私でも、この色はあまり好みません。

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 まだツボミで咲いていないジャーマンアイリスがありますが、私の好きなピンク色が咲くといいのですが・・・・・。

 ダッチアイリスの方が早く咲きはじめたのでそろそろ終わりですが、ジャーマンアイリスは少し遅れて咲き始めたので、まだまだ楽しめそうです。