台風19号が去ってから、急に朝夕寒さが感じられるようになり、やっと秋を実感できるようになりました。
今回は「まつこの庭」で咲いたアキギリです。
アキギリは漢字で書くと「秋桐」で文字通り秋に咲く桐のような花です。
桐(キリ)の花は春に咲きますが、アキギリは花が秋に咲き、咲き方が桐の花に似ているので、秋に咲く桐という意味で秋桐(アキギリ)と名付けられたそうです。
この紫色をした花が普通アキギリと言われ、ピンクや白の花はこの紫色のアキギリの変種と言われています。アキギリは中部~近畿地方の産地に自生しているそうです。黄色のアキギリもありますが、アキギリとは別種と考えられ、キバナアキギリと言われます。(学名でアキギリはサルビア・グラブレッセンス、キバナアキギリはサルビア・ニポニカと言い、区別されています。)キバナアキギリは、北海道を除く本州、四国、九州の山地に自生しているそうです。アキギリはシソ科の植物で、サルビア・スプレンデス(よく公園などに植栽されている赤い花のサルビア)などの仲間で、日本原産なので日本の原種サルビアと言われます。
私の庭に初めに植えたのは紫、ピンク、白、黄色の4種類でしたが、今では交配して濃淡、白との2色咲きなど10種類ぐらいに増えています。こぼれ種から株も増えています。
この淡い黄色のアキギリは今年初めて花を咲かせたキバナアキギリの交配種です。紫色のアキギリとキバナアキギリの交配種が出てくるのを楽しみにしているのですが、自然交配に任せていては、なかなか出て来ないかもしれません。
アキギリは別名琴柱草(コトジソウ)とも言われます。三角形をしているアキギリの葉の形が、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているからだそうです。琴柱の写真を見てなるほどと思いました。和名というのはネーミングの妙がつくづくおもしろいと思います。