5月6日までだった緊急事態宣言が5月いっぱい延期になりました。まだまだ外出自粛が続きそうです。庭の花はコロナに関係なく次々と花を咲かせてくれます。それが今の一番の慰めで、楽しみです。今日は雨、連日夏のような天気が続いたので、花にとっては恵みの雨となったことでしょう。
私の庭では今、いろいろなクローバーが花を咲かせ始めています。
一番の真っ盛りは黄色のクローバーです。
花径が1㎝位の小さな花を咲かせます。ラベルには「クスダマクローバー」、「ラッキークローバー」、「幸せの黄色いクローバー」というたくさんの名前が書かれています。「幸せの黄色いハンカチーフ」をもじったと思われる名前ですね。この花によく似た花を公園や道路脇などで見かけます。花径は半分ぐらいでヨーロッパ原産の帰化植物で、コメツブツメクサと言いますが、おそらくそれの花が大きい選抜種ではないかと思います。
他のクローバーは多年草ですが、このクローバーは1年草でこぼれ種で増えます。去年寄せ植えに使ったので、それからこぼれてあちこちで育ったのでしょう。
普通クローバーと言うとシロツメクサを指します。
ヨーロッパ、北アフリカ原産で、葉が3枚で長い花茎を伸ばし、白い小さな蝶型の花がたくさん集まって球状の花を咲かせます。幕末の頃、オランダから送られてきたガラス器の間に緩衝材として詰められていたことから「詰め草」と呼ばれるようになったそうです。
クローバーの葉は普通3枚ですが、4枚のものが混じっている事があります。
クローバーの3つの葉は、「希望」「信仰」「愛情」を表し、4枚目の葉は「幸福」のシンボルとされているそうです。自然界では、四つ葉のクローバーの出現確率は何と10万分の1と言われているそうですから、四つ葉のクローバーは貴重なのですね。
ところが「本物の四つ葉のクローバー」というラベルがついたクローバーが売っていたので、ビックリです。
このクローバーの葉は、3つ葉はなくてすべてが4つ葉か5つ葉なのです。6つ葉も混じっていますが・・・・・。どうやってこの4つ葉だけのクローバーを作ったのか考えるとちょっと怖くなります。
シロツメクサに対してアカツメクサと言うクローバーもあります。
アカツメクサはヨーロッパ原産で、日本には牧草として入って来て、各地で野生化しているようです。私の庭には、何かの草花の鉢と一緒に紛れてやってきたようです。花が赤いだけでなく、背丈が高く、葉の形や花の咲き方が違います。小さな蝶型の花が密集して咲くのは同じですが、茎を伸ばさず葉の上に花を咲かせることや花の形が少し長くなります。
クローバーの花と言うと普通は小さな蝶型の花が密集して球状の花を付けますが、ブルークローバーは変わっていて、蝶型の花をたった1つだけ付けます。
中国西部からヒマラヤ、東アフリカの標高1000m以上の冷涼な土地の原産で、しかも水辺や湿地など乾燥しない土地を好むそうです。シャムロックピーの別名もあります。私の庭は湿り気が多いので、このクローバーは大分お気に入りのようで、かなり広範囲に地面を覆うほど増えたのですが、1昨年の夏、雨が少なかったせいかほとんど全滅してしまいました。花友のところから里帰りしたり、手に入れる機会があったりして、また少しずつ増えているところです。また青いじゅうたんを見られるのではないかと期待しています。
他にもクローバーには葉色の変わったものがたくさん出回っています。
黒葉クローバーと言われるもので、実際はもっと黒っぽいです。花はまだ咲いていません。
薄緑色の斑が入り、花は白です。
薄緑色の斑の他に赤い斑も入っています。花はまだ咲いていません。
葉は緑と赤で花は赤です。
全体が赤ですが濃淡になっています。花は咲いていませんが、おそらく赤でしょう。
去年の初夏に群馬の中之条公園へバラを見に行った時に、このカラフルなクローバーがバラの下草として使われているのを見ました。クローバーは背丈が10~20㎝ぐらいなので、バラの邪魔をしなくて雑草防止になってよいのではないかと思います。