4月になってから、曇りや雨、所によっては雪になったり、せっかく桜の季節になったというのに、青空が見えず、桜の花が映えません。桜の時期の曇り空を花曇り、雨を花散らしの雨、雪をなごり雪と言うそうですが、季節に合わせた日本語の表現はしみじみと豊かだなと思います。
今回はまつこの庭で咲くクリスマスローズです。軒下やビニールハウスのクリスマスローズは1月の終わりごろから咲きはじめ、2月にピークを迎え、地植えのクリスマスローズは3月頃から咲き始めて、あっという間にピークを迎え、今クリスマスローズは終わりを迎えています。
地植えしたクリスマスローズは、どうしても珍しいダブル咲きやセミダブル咲きは弱くすぐ消えがちです。シングル咲きは比較的丈夫で、湿り気の多い私の庭でも生き残り、大株に育つこともあります。地植えのクリスマスローズは遠目には白やピンクの塊にしか見えませんが、近寄って花の顔を上げて見ると、おやっこんな花を植えたかな?と思うことがあります。鉢植えを地植えにすると花色が変わったり、花が大きくなったりすることがあるのです。また、こんな所に植えたかな?と思うような所に、こぼれ種から育ったクリスマスローズが花を咲かせていることもあります。
これはツツジの木の下に生えたクリスマスローズです。花は驚くほどきれいな五角形の形をしています。ブロッチの入り方もきれいです。自然の造形美です。
花が終わったら、鉢植えは植え替えです。植え替えをしないものにもお礼肥えをしなければなりません。来年もきれいな花を咲かせてくれることを願って。
今日5日は二十四節気の一つ清明です。清明とは、万物が清らかで生き生きとした様子を表す「清浄名潔」という言葉を訳した晩春を表す季語だそうです。このころになると、青く澄んだ空のもと、草木が芽生え、花が咲き、鳥や蝶が舞い、あらゆる命がキラキラと輝く季節になるということを表すそうです。
天気予報では、明日からいよいよ本格的な春になるそうです。庭仕事が忙しくなります。