まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

シクラメン・プードル

 冬の花の定番の一つとしてシクラメンがあげられます。毎年新しい色や形、咲き方のものが出てきて、楽しみの多い花です。私もシクラメンが大好きで何株か買います。今シーズン手に入れたのが、プードルです。

 白くて少しピンク色が差しふわふわした球形の花は、プードルの丸く刈り込まれた足や尻尾の丸い形を思わせます。あまりの可愛さにしかも見かけとは違いリーズナブルな値段に思わずお持ち帰りしてしまいました。葉も花と同様に独特で、細かい切り込みとフリルが入っています。

 シクラメンサクラソウ科の球根植物で、地中海沿岸地方が原産地です。耐寒性は5℃ぐらいで、日本では室内で楽しみます。球根植物と言われますが、正確にはジャガイモなどと同じ茎が肥大した塊茎植物だそうです。シクラメンが受粉すると茎がくるくると巻くので、それを意味する英語のサイクルが名前の由来だそうです。

 今流通しているシクラメンは、ギリシャやトルコに自生する春咲きのパーシカム(ペルシカム)と言う原種シクラメンが元になって品種改良され、色、形、咲き方などバラエティーに富んだものとなったそうです。

 シクラメンの原種の花色はほとんどが白かピンクの濃淡ですが、園芸種は白、ピンクの濃淡はもちろん、赤、黒赤、紫、オレンジ、黄、ブルー、バイカラー(2色咲き)など豊富です。

 シクラメンの花弁はほとんどがパーシカムの血を引き継いで細長いですが、原種シクラメンのコームの血を引き継いで丸型のものあります。

↑ 原種シクラメン・パーシカム    ↓ 原種シクラメン・コーム

 花弁は5枚、ガクも5枚、おしべは5本です。シクラメンの花は下を向いて咲き、花弁は上に反り返るのが普通で、これは原種シクラメン・パーシカムの花の特徴でパーシカム咲きと言っているそうです。他にもおしべが花弁化した八重咲き(花弁は10枚)、花弁の縁縁に切り込みが入りカールしたフリンジ咲き、花弁が反り返らないベル咲き、やはり花弁が反り返らずフラットに咲いたパラソル咲きなどがあります。

 プードルは、八重咲き(花弁10枚)とベル咲き(花弁が反転しない)とフリンジ咲き(細かい切れ込みと大きなフリル)が一緒になったような咲き方です。八重咲きは一般的に種を付けないので、花が長持ちします。初めはもっと白かったのですが、寒さに当たりピンクが強くなってきたように思います。

↑ ↓ ブルーシクラメン・サムライ(ベル咲き)

 ブルーシクラメンは比較的新しい色ですが、この花はベル咲きでしかもガクが白いジックスという種類のシクラメンの咲き方に似ています。

↑ ↓ ジックス(白の大きいガクが特徴でパラソル咲き)

ガクも花弁も白なので、花の特徴があまり出ていないかも知れません。

↑ ↓ インディアカ(赤と白のバイカラーでパラソル咲き)

 インディアカと言うのは、手と足を使って羽根の付いたボールを打ち合うバレーボールに似たスポーツだそうですが、赤と白のバイカラーの花がそのボールを連想させるので、付いた名前だそうです。

 たくさん並んだシクラメンは同じように見えますが、よく見るとそれぞれが違っていて、面白い花だと思います。

 私の温室には夏越ししたシクラメンもいくつかあり、咲くのを待っています。