まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

椿の花 2024 - ①

   年が明けて早2週間が過ぎ去りました。能登地震も2週間が過ぎ、やっと学校が始まったところもある一方未だに孤立して支援の手が十分に届かない所もあり、日常生活が戻るのはまだまだ先のようです。始まった小学校に大谷選手のグローブのプレゼントが届き、辛く不安だけれどちょっと心が和んだというようなことを言っていた小学生の言葉が印象的でした。

 まつこの庭では椿が温室やビニールハウスで花を咲かせています。

↑ ↓ タマグリッターズ(アメリカの椿)八重ボタン白覆輪咲き中輪

 椿は主に冬から春にかけて咲くものが多いですが、花の少ない時期に咲く貴重な花です。日本では一重咲きのヤブツバキワビスケツバキが好まれるようですが、欧米人にとって椿は「冬のバラ」のような存在で、花が大きく鮮やかな色の八重咲きの大輪が好まれるようです。

 タマグリッターズは赤に白の縁取りのある五島で発見された玉の浦という一重の椿を元にアメリカで作出されたものです。この椿は八重咲きの中心部のおしべが数個に分割し、幾つかの花が集まったように見える咲き方でボタン咲きと言い、欧米人に人気のある花形です。しかも赤に白の縁取り(覆輪)は目を引きます。

↑ ↓ エレガンス・スプレンダー(アメリカ)八重ボタン白覆輪咲き中輪

 2本目のエレガンス・スプレンダーが咲きましたが、やはり唐子咲きにはならず、ボタン咲きでした。でもよく見ると花弁が短い部分があり、一部分唐子咲きのようになっています。

↑ デビュタント(アメリカ)八重ボタン白覆輪咲き

 デビュタントは少しピンク色が薄いかなという印象はありますが、白覆輪(写真では分かりにくいかも知れませんが、縁が白です。)でボタン咲き、花の大きさも中輪で、そっくりです。

↑ ブラックレース(アメリカ)咲き始め  ↓ ブラックレース(千重咲き中輪)全開

 椿の花弁は一重咲きは5枚で、8枚以上あるものを八重咲き(蕊が見える)、花弁の重なりが多く蕊が見えないものを千重咲きと言います。

 椿の花は大きさを、極大輪(花径13㎝以上)、大輪(10~13㎝)、中輪(7~10㎝)、小輪(4~7㎝)、極小輪(4㎝未満)と分けています。

 洋椿はカタカナ表記(日本で作出されたものもあります。)されるのですぐ分かります。洋椿のほとんどは欧米人好みのバラと見紛う鮮やかさです。

 日本で作出されたものもいくつか咲いています。

↑ 彩霞(一重平開咲き中輪)  ↓覆輪ワビスケ(一重ラッパ咲き小輪)

↑ 光源氏(八重ボタン覆輪咲き大輪)  ↓ 太神楽(八重ボタン斑入り咲き大輪)

↑ さつま(千重咲き大輪) ↓ 荒獅子(八重斑入り獅子咲き大輪) 

 獅子咲きはボタン咲きと唐子咲きが一緒になっているような咲き方で、蕊が分割し大小の花弁となって、その間におしべが見え隠れする複雑な咲き方です。私にもボタン咲きと獅子咲きの区別はあまりよく分かりません。実際に花を見ても株の栄養状況や環境などによって咲き方が変わるので、同じ枝に唐子咲きとボタン咲き、獅子咲きが一緒に咲いているというようなこともあるそうです。荒獅子は黒赤の花弁に白い斑も入ります。秋の終りから春先まで花期が長いのが特徴です。

 日本の園芸種にも洋種に劣らない華やかな椿があります。

 椿のシーズンは始まったばかり、これからが楽しみです。