5月の終わりごろからホヤが咲き始め、現在4種類が咲いています。
ホヤというと食べ物を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、植物でもホヤがあるのです。ホヤという名前はイギリスの園芸家のホヤ氏に由来するそうです。
ホヤはガガイモ科(キョウチクトウ科)の植物で、日本の南部(沖縄)から熱帯アジア、オーストラリアなどに約200種類自生しているそうです。ツル性の低木で、花は多肉質で光沢があり、金平糖のような形をした花が集まって咲き、サクラのような色や形をしていることからサクラランという和名があります。一般的なサクラランは、カルノーサという種類で、下のような花が咲きます。
↑ カルノーサ・コンパクタ 普通のカルノーサはまだ咲いていませんが、これはカルノーサの葉が変形したコンパクタという種類の花です。サクラの花に似ていませんか? 1つの花の大きさは2㎝位で、30個ぐらいの花が集まって半球形の花を形作っています。葉は、下のようです。
葉が巻くように変形しているので、病気なのかと思いがちですが、こういう特徴をもっているのです。普通のカルノーサより花が小さめな感じがします。それでコンパクタと言うのかもしれません。
↑ カーリー カーリーはバレンタインデーのころに葉を1枚だけ挿したものが「ラブラブハート」という名で売られていることがあります。
それに咲くのがこの花です。この葉っぱは見たことがあるとは思いますが、誰だって花が咲くとは思いませんよね。ツルが長く伸びないと花が咲かないのです。
温室の天井までツルを伸ばして咲くカーリーの花
↑ mitrata(読み方が分かりません。) 今春東京ドームのラン展でどんな花が咲くかも分からずに買ったホヤです。外回りの花弁が垂れ下がるのが不思議です。
↑ mitrataの葉とつぼみ ↓ mitrataの別の葉
丸くなっているのも葉だと思います。平たい普通の葉と丸い実のような葉と2種類の葉をもっているようです。不思議なホヤです。
↑ ランセオラタ・ベラ 花径1,5㎝位の花を6個から8個、多くは7個で1つの大きな花を作っています。別名セブンスターともいうようです。
↑ 株全体の様子 花は下を向いて咲くので、横から見るとかわいらしい花の姿が分かりません。下から覗くとこんな風に見えます。株が大きいので、たくさんの花が咲きそうです。
ホヤと言っても葉の形やツルの形状、花の咲き方などいろいろです。カルノーサだけでも、普通の緑葉、ライム色の葉、斑入りも外斑、中斑とあり、斑の色も黄色とピンクなど、コンパクタも斑入りもあるので、私の知る限り10種類ぐらいあるようです。花の色や大きさなども微妙に違うようです。葉だけを観葉植物として鑑賞するのにコレクションする人もいるようです。
お店では、多くはツルが伸びていないものが観葉植物として売られている事が多く、購入した人はツルが伸びるとじゃまになり、切ってしまい、花を見ることは無く、花が咲くとは思わないようです。何せ長く伸びたツルに花を咲かせる性質を知らないのですから・・・・。
ホヤの花の時期は5月から8月と言われていますが、去年の秋に咲いたものもあるので、しばらくホヤを楽しめそうです。つぼみをもっているホヤがあと何株かあるので、どんな色のどんな形の花が咲くのか楽しみです。