まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

ホヤの花 2023-2

 6月も終わり。今年の半分が過ぎ去ったということです。年を取ると月日が経つのを早く感じるのでしょうか。

 6月最後は、ホヤの花の2回目です。

 今回、今年初めて咲いたのは、カーリーとムルティフローラ・天の川、ベラ、ヘウシケリアナです。

 カーリーはよくバレンタインデーの頃に、ラブラブハートという名で、葉が1枚植木鉢に挿し木して売られているものです。「えっ!あれに花が咲くの?!」と驚く人もいるでしょうね。

↑ カーリーの花   ↓ カーリーの花と葉

 もちろん葉が1枚のものからは花は咲きませんが、つるが伸びて葉がたくさん付くと花が咲きます。葉に斑入りのものもありますが、花は同じものが咲きます。

 ホヤの花の花弁は二重になっていて、外側の花弁(カーリーは白の部分)を花冠、内側の星形の花弁(カーリーは赤の部分)を副冠と言いますが、一般的にホヤの花は花冠も副冠もフラットに開花します。カーリーは咲き始めはどちらもフラットなのですが、時間が経つと、花冠が後ろに反り返ります。

↑ 咲いたばかりのカーリーの花  ↓ 時間が経ったカーリーの花

 ムルティフローラ・天の川は一般的なホヤとは花も姿も異なっています。ホヤはほとんどがつる状に伸びますが、ムルティフローラ・天の川は木立性です。花の形も全く違い、花弁の先が尖り、流れ星のようです。和名が天の川というのもうなづけます。

↑ ムルティフローラ・天の川の花  ↓ ムルティフローラ・天の川の葉と花

 天の川の葉が緑一色のものを彦星、斑入りのものを織姫と言います。花はどちらも同じです。咲き始めは花冠は緑色ですが、時間が経つと黄色に変わります。

 多くのホヤは小さな花が球体状になっていますが、ベラは、茎が長く伸びた先に8~10個の小さな花を円盤状に付けます。 

↑ ベラの花  ↓ ベラの花と葉

 ヘウシケリアナは葉も花も小さいです。葉は2㎝程度、花は0,5㎝に満たないほど小さな壺型の花です。花冠はこれ以上開かず、花冠の隙間からオレンジ色の星形の副冠が覗いています。

↑ ↓ ヘウシケリアナの花と葉

 他にも5月に咲いて、また咲いたホヤがいくつかあります。

↑ ↓ カルノーサ・パーフェクトグリーン

 カルノーサは葉の変異が多く、緑一色のものをパーフェクトグリーンと言い、葉の中央に斑が入るのものをエキゾチカと言います。

↑ ↓ カルノーサ・エキゾチカ

 パーフェクトグリーンとエキゾチカの花は大体同じですが、葉の縁に斑が入るものもありバリエガータと言います。バリエガータの黄の斑がピンクや赤になるものもあり、リップカラーと言い、それは花色が濃いです。今年はまだ咲いていません。

 カルノーサには葉が巻いているものもあり、コンパクタと言います。

↑ ↓ カルノーサ・コンパクタの花と葉

↑ ↓ カルノーサ・コンパクタ

 球体を作る一つ一つの花の大きさは普通のカルノーサと同じですが、球は半分ぐらいしかありません。花色もほとんど同じですが、全体的にピンク色が濃く、わずかに副冠の赤の部分が少ないような気がします。コンパクタは何株もあるので、たくさん花を楽しめます。カタツムリの食害で折角の花が台無しです。

 

 ベニシアさんが亡くなったそうです。3年ぐらい前、NHKの「猫のしっぽ カエルの手」をしばらくぶりに見ると、ベニシアさんがあまりにも老けて見えたので驚きました。病気だという事を知り、そして私とあまり年が違わない事にさらに驚きました。入院したり施設に入ったり、晩年は大好きな庭仕事が出来なくなったようですが、最後は大好きな古民家の自宅で家族と過ごせたということなので、何よりだと思いました。ベニシアさんのご冥福をお祈りします。