5月最後は、まつこの庭で咲いた遅咲きのバラです。バラのシーズンも終盤を迎えました。遅咲きの代表は安曇野です。花は小さいのにトゲも鋭く、大株に育ちました。
安曇野に似ているのが雅です。安曇野ほどは大きくならない印象がありますが、花自体はそっくりで見分けが付かないほどです。
↑ 右側が雅で左側の白い花は夢乙女 ↓ 夢乙女
↑ 雅と夢乙女 ↓ 赤花テリハノイバラ
テリハノイバラは日本の原種のバラで普通種は白花ですが、ツルバラに影響を与えたバラで、今世界中のツルバラはこのテリハノイバラの血を受け継いでいると言われています。
↑ ↓ イザヨイバラ(十六夜バラ)
このバラは、満月が少し欠けた十六夜月のように花の一部が欠けて咲くことからこの名があります。サンショウバラと同じ葉を持つので、サンショウバラの八重咲きとみる説と、中国原産のサンショウバラで日本原産のものとは別物とする説があるようです。
↑ モナリザ(フランスのバラ) ↓ アウグスタルイーゼ(ドイツのバラ)
↑ ベビーロマンティカ(フランス) ↓ ホリデーアイランドピオニー(オランダ)
↑ ↓ ミニバラ・モカ(日本作出)
私の庭では実生のバラがあちこちで花を咲かせています。ノイバラの時期にはノイバラの実生と思われる白やピンク色のノイバラが咲いていましたが、今の時期はキングや安曇野、ツクシノイバラが咲いているので、おそらくそれらの実生のバラ、あるいは自然交雑種と思われます。
↑ 実生のバラ1(キングの実生) ↓ キング
花の大きさは花径が5㎝前後でほぼ同じですが、キングはしべが見えませんが、実生のバラはしべが見えます。色はほぼ同じですが、花弁が少しひらひらしています。↑ 実生のバラ2 ↓ 実生のバラ3
2も3も花径3㎝位で、2は半八重咲きで3は八重咲きです。2の方が色は薄いです。3は花は小さいですが、キングにそっくりです。花の大きさはどちらも安曇野の大きさと同じです。
↑ 実生のバラ4 ↓ ツクシノイバラ
4はツクシノイバラの花色よりすこし薄いピンクですが、花の形、大きさがよく似ています。何よりツクシイバラの特徴である花柄から花序にかけての赤い線毛が見られます。
植えた覚えのないバラの芽を見つけるとどんな花が咲くか、わくわくします。明らかにノイバラだと思っても期待してしまい、花が咲くまで抜くことができません。花がやっと咲いたと思った時には大株になっていて、白のノイバラだとがっかりしてしまいます。私の庭ではそんなことが繰り返されています。
私の庭で一番遅く咲くのは、ドロシーパーキンスです。日陰につよいバラと言われていますが、カリンの木が大きくなり、日が当たらないので、まだまだ小さなつぼみです。実生のバラ5もつぼみをもっています。どんな花が咲くか楽しみです。