まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

椿の花 2024-② 一重咲き椿

 今日は朝から晴れ上がりました。関東地方の大雪による道路や鉄道の混乱が嘘のように、3日ぶりの晴天です。昨日は心臓の定期健診の日だったのですが、その前日は雪の予報だったので、キャンセルを覚悟していました。「おい、今日は行けそうだぞ。」と言う夫の声に起こされ、外を見ると雪が降ったのが嘘のように、雪のかけらもありませんでした。雨が雪を融かしてしまったようです。私の住む地域はいつでも災害をやり過ごすことが多く、夫と「茨城県は魅力度最下位でも、災害が少なくてイイよね。」と言っています。

 今回はまつこの庭で咲く椿の2回目です。軒下に置いてある椿は、折角大きくなったつぼみが先日の冷え込みで茶色くなってしまったものもありますが、温室やビニールハウスの中の椿は元気に花を咲かせています。

 中国の原種ツバキ・金花茶が初めて花を咲かせました。金花茶は3本有るのですが、つぼみを持っても開花に至らず、つぼみが落ちてしまい、残ったのはこの1本だけで、しかも6個付いていたつぼみも3個になってしまいました。

 鮮やかな黄色の花弁が8枚、花径が3㎝程度の極小輪で、白い茶の花と同じぐらいの大きさです。図鑑によると花径6㎝程度、花弁が10~14枚となっていますが、私の所で咲いたものとはちょっと違います。個体差があるのでしょうか。金花茶は今流通している黄色の椿の交配親となった椿だそうです。

↑ ↓ 初黄(ショコウ)金花茶の交配種、中輪、ラッパ咲き

 初黄は黄色の椿の交配種としては古いそうですが、黄色の椿は黄色と言っても淡い黄色のものが多いのですが、この初黄は色が濃い方だと思います。

 椿は普通(一重咲き)花弁が5~6枚です。一重咲きの椿にも極大輪(13㎝以上)、大輪(10~13㎝)、中輪(7~10㎝)、小輪(4~7㎝)、極小輪(4㎝以下)とあり、咲き方もワビスケ咲き、猪口咲き、筒咲き、ラッパ咲き、椀咲き、平開咲きなどがあるそうですが、私には区別が付かないです。

↑ ↓ ベビーベアー(洋椿、極小輪、椀咲き)

↑ ↓ 姫侘助(ヒメワビスケ、小輪、ワビスケ咲き)

↑ ↓ 紅侘助(ベニワビスケ、小輪、ワビスケ咲き)

↑ 桃雀(モモスズメ、小輪、猪口咲き)  ↓ 秋一番(中輪、椀咲き)


↑ ↓ 隠れ磯(別名京の誉)中輪、平開咲き

 この隠れ磯の特徴は内側の花弁(上の写真は3枚、下の写真は4枚)に暗紫紅色のスジ模様が入り、あずき色に見え、白い覆輪(花弁の縁取り)がある事です。下側の花弁はスジ模様が少なく紅色に見えます。

↑ ↓ 昭和錦(ショウワニシキ) 中輪、ラッパ咲き

 この3つの花は同じ株に咲いた椿の花です。白地に赤の絞り模様(縦絞り)の花、赤とピンクの地に細いスジの絞り模様と白覆輪の花、赤一色の花が咲きました。1本の同じ株に複数の色や模様の花が咲くことを「咲き分け」と言います。同時に3種類の花が見られてラッキーでした。白一色、ピンク一色の花も咲くかもしれません。昭和錦はもともとは錦と言う名が付いているので、絞り模様のものが本来の花なのかもしれません。こんな花に巡り合うと、椿は本当に楽しく興味深い植物だなと思い、椿が益々好きになります。