まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

初夏のラン

 今日は朝から雨です。久しぶりにまとまった雨が降り、私の庭にとっては恵みの雨ですが、西日本の方は線状降水帯による大雨で、更に東日本の方へ移動してくるらしいので、ちょっと心配です。5月ももうすぐ終わり、季節はいつの間にか豪雨の心配をする時期へと移り変わって来ているのですね。

 今回は4月の終りから5月にかけてまつこの庭の温室で咲いた初夏のランです。

↑ ↓ デンドロビューム・ブロンカルティエ・紅ボタン(原種)

 デンドロビューム・ブロンカルティエは、中国南部からインド、ベトナムにかけて自生しています。背丈は70cmぐらいで、20~30㎝ぐらいある花房に20~30個ぐらいの花を付けます。紅ボタンは、ブロンカルティエの中でもピンク色が特に濃い選抜種です。

 背丈が10cmぐらいの小さな苗から育てて、今では大きな株に育ち、鉢増し、株分けを繰り返し、2株はお嫁に行き、3株が残っています。4月の終り頃から咲き始め、1株目には5個、2株目には6個、3株目にも6個、計17個の花が咲きました。一斉に花が咲くわけではなく、2つ、3つと1カ月以上かけて長く花を楽しませてくれています。この紅ボタンは私の温室がだいぶお気に入りのようで、よく育ち、たくさん花を咲かせます。

 デンドロビュームというと竹のような茎で、その節々に花を2,3輪づつ付けますが、このデンドロビュームは株の上の方から藤の花のように花茎を伸ばして花が房状に咲くのが特徴です。同じように咲くのが、ファメリーです。

↑ ↓ ピンクファメリー(原種)

 ファメリーはインドからマレー半島に自生します。背丈は15~20cmぐらいで、小型です。花茎もやはり15~20cmぐらいで、15~20個の花を房状に付けます。花は普通白ですが、私のファメリーはややピンク色がかっています。花が咲くと重みで茎が曲がり、鉢より花房が下になってしまうので、鉢を吊るして置きます。

 茎そのものが枝垂れるデンドロビュームもあります。ロディゲシィです。

↑ ↓ ロディゲシィ(原種)

 ロディゲシィはラオス、中国南部に自生しています。茎は15cmぐらいで、下垂します。花は茎の節に付けます。

 他にはこんなランが咲きました。

↑ ↓ ミニコチョウラン

↑ ↓ ミニコチョウラン

↑ バンダ・ブーンセリット・パステル  ↓ オンシジューム・カリヒ 

 毎回言っていて呆れられそうですが、とにかくランが咲かなくなりました。ランの世話が疎かになっているからでしょう。ランの植え替えが全くといってよいほど進んでいないのです。そんな風で、花を咲かせろと言うのは酷ですよね。ランが主人であった温室に、ラン以外の住人がどんどん入り込んでいるんですから。きれいな薄紫色の実を付けているこんな植物が居ます。

 アンスリウム・スカンディンス・ビオラセウムです。アンスリウムと言うと赤いハート形のビニールのような花を思い浮かべると思いますが、このアンスリウムは実を楽しみます。スカンディンスは白い実が普通なようですが、これは薄紫色の実を付けます。花は小さく目立たないので、見逃しがちで、気付くときれいな実が生っています。

 初夏のランがこんなに少ししか花を付けないようでは、夏のランは期待できないでしょうね。それでなくても夏のランは少ないのですから・・・・・。