まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

ジュズダマの花

 今、まつこの庭ではあちこちでジュズダマが花を咲かせています。

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  ジュズダマと言うと、子どもの頃この実で遊んだことを思い出す人もいるかと思います。私の庭を訪れた花友は、庭にジュズダマがあることに驚き、そして懐かしがります。

 ジュズダマは東南アジア原産のイネ科の多年草です。日本には古い時代に渡来し、野生化し日本全国に広がったようです。水辺に多くは田んぼの畔などに自生しています。

 ジュズダマは雌雄同株で、トウモロコシに似た葉の脇からたくさんの花穂を枝垂れさせます。

f:id:myuu-myuu:20210824110030j:plain花が咲く前からジュズダマの形をしているので、驚きです。この壺型のものを苞鞘(ホウショウ)と言い、雄花(おしべ)と雌花(めしべ)を内包しています。苞鞘はガクの役割になるのでしょうか。苞鞘の上から雄花と雌花が出て来ます。長く垂れ下がり黄色い葯が見えるのが雄花(おしべ)です。雌花(めしべ)はと言うと、

f:id:myuu-myuu:20210824110132j:plain先が2つに分れた白いひも状のもののようです。雄花ばかりが目立ち存在感を示していますが、雌花は目立ちません。この雌花のめしべの上に雄花のおしべが垂れ下がり、受粉が行われるようです。受粉が済むとめしべは白から黄色に変わるようです。

 実が熟すと白や灰色、黒へと実の色が変わります。昔この実をつないで数珠にしたので、数珠玉(ジュズダマ)の名があるようです。

 ジュズダマに似たものにハト麦がありますが、ジュズダマを品種改良して食用にしたのが、ハト麦だそうです。最近は化粧品などにも利用されているようです。

 私の庭では他にもこんな野草が花を咲かせています。

☆☆☆ ヨウシュヤマゴボウ ☆☆☆

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  ヨウシュヤマゴボウは北アメリカ原産の帰化植物で、ヤマゴボウ科の植物です。明治の初めに渡来し、今では野生化し、空き地や造成地などで多く見られます。f:id:myuu-myuu:20210824114006j:plain↑ ヨウシュヤマゴボウの花(ヨウシュヤマゴボウの花は花弁が無く、白い花弁のように見えるものはガクだそうです。) 

f:id:myuu-myuu:20210824114032j:plain↑ ヨウシュヤマゴボウの実    ↓ 熟したヨウシュヤマゴボウの実

f:id:myuu-myuu:20210824114104j:plainこの黒く熟した実から鮮やかな赤紫色の液汁が取れ、子どもの色水遊びに使われます。アメリカでは、ヨウシュヤマゴボウをインク・ベリーと呼ぶそうです。

☆☆☆ クサギとボタンクサギ ☆☆☆

f:id:myuu-myuu:20210824120217j:plain↑ ↓ クサギの花

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 クサギクマツヅラ科の落葉小高木です。日本各地の山野の林縁に自生しています。枝や葉に悪臭が有るので臭木(クサギ)の名があります。実が熟すと、ガクが紅色になり、果実は藍色に変わります。クサギの名に反し、実は美しく変身します。

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↑ ボタンクサギ(ベニバナクサギ、タマクサギ) ↓ 斑入り葉ボタンクサギ

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 ボタンクサギクサギと同じクマツヅラ科の花木ですが、中国原産の落葉低木です。漢字で書くと牡丹臭木の通り、観賞用のクサギです、花色がピンク色なので、ベニバナクサギの別名もあります。

 私が購入したのは斑入り葉のボタンクサギだったのですが、実生で育ったらしいボタンクサギは斑が入っていませんでした。庭のあちこちで育っています。

☆☆☆ ヘクソカズラ ☆☆☆

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 ヘクソカズラはアカネ科の多年草のつる植物で、日本全土の林の縁ややぶなどに生えています。株全体に悪臭があることから、屁糞葛(ヘクソカズラ)と呼ばれています。花の中央が赤く、お灸の跡に似ている事からヤイトバナの別名もあります。

 クサギもそうですが、嫌な臭いを持つというだけで何と可哀そうな名前が付けられたことでしょう。花に注目すれば、可愛らしい名前が付いたでしょうに、気の毒です。

 

 やっと2回目のワクチン接種が終わりました。1回目同様、接種部位のちょっとした痛み以外は頭痛や発熱もなく、副反応と言われるものはないようです。茨城は緊急事態宣言が出ていて、私の住む市も感染者が増えています。100%の安心は得られませんが、80%ぐらいは安心できると思います。抗体ができるまであと2週間、自粛しようと思っています。



 

 

ハエマンサスの花

 ハエマンサスの花が咲きました。まつこの庭では、全く初めて咲く花です。ホームセンターの安売りコーナーで半額になっていた球根を買って、植えたまま忘れていました。雑草の陰に、真っ赤な大きな花が咲いていたので、ビックリ。

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 直径が15㎝ぐらいある球形の花火のような花。植えたことすら忘れていたのですから、名前は分かるはずがありません。普段は入っていた袋は取っておくのですが、この時に限って処分してしまったようで袋が見当たりません。私の持っている図鑑ではこの赤い花は見当たらず、ネットで赤い花、秋、球根植物で検索しても出てくるのは、ヒガンバナばかり。あれこれ考えている内に閃いたのが「ハマエンシス」、ネットに打ち込んでみると、「もしかしてハエマンサス?」と出て来ました。初めて買った球根でしたが、頭の隅に文字がいくつか残っていたのですね。

 ハエマンサスは熱帯アフリカ原産のヒガンバナ科の球根植物です。ヒガンバナと同じように花茎を伸ばし、先端に真っ赤な細長い花弁を持った花がボール状に咲きます。花の形から英名ではフットボールリリーの名があります。ヒガンバナと同じように花が終わったあとに葉が出てくるということですが、すでに葉が出て来ています。

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 細長い花弁の間からやはり長いおしべが立ち上がっていますが、花弁とほとんど区別がつきませんが、おしべの先に黄色の葯がついているので、区別がつきます。f:id:myuu-myuu:20210821135057j:plain

 細長い花弁やおしべの黄色い葯が目立つので、線香花火の和名があるそうです。熱帯アフリカ原産なので、寒さには弱いようです。

 背丈は40㎝ぐらいですが、大きな花は存在感があります。もっとたくさん庭に植えてみたくなりました。

 私の庭では、他にもヒガンバナ科の花がいくつか咲いています。

f:id:myuu-myuu:20210821142546j:plain↑ ナツズイセン  ↓ ヒガンバナ

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 先日、私の庭でナツズイセンヒガンバナが一緒に咲いているのを見るのは初めてだと書きましたが、今もどちらも咲いています。ヒガンバナはこれからが最盛期。花茎がどんどん上がってきています。

f:id:myuu-myuu:20210821143043j:plain↑ リコリス・スプレンゲリ  ↓ リコリス・インカルナータ

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 ヒガンバナ科ではない球根植物もいくつか花を咲かせています。

f:id:myuu-myuu:20210821143632j:plain↑ ↓ ショウガ科・ジンジャー(ジンジャーリリー)

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f:id:myuu-myuu:20210821143840j:plain↑ ショウガ科・福神草(フクジンソウ) ↓ ユリ科タカサゴユリ

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 タカサゴユリは台湾原産ですが、種から1~2年で花が咲くほど繁殖力旺盛で、今では日本各地で野生化しています。私の庭では一番遅く開花するユリです。

 

 今日本は豪雨とコロナの二重災害に襲われています。連日土砂災害や自宅療養中の死亡のニュースが流れています。こんな中でパラリンピックを開いて良いのでしょうか?そして子どもたちを見学させるということですが、10代、10代未満の感染が増えているというのに、大丈夫なのでしょうか? 病院に入院できず自宅待機になっている人が居るということ、医師に診てもらわないうちに死亡するということはすでに医療崩壊が起きているということではないでしょうか? まだ2回目のワクチン接種が済んでいない高齢者の私は、ただただ家でおとなしく自粛しているほかありません。

 

ムクゲの花とその仲間

 今日は久しぶりに太陽の顔が見られました。洗濯物がサラサラに乾くのってこんなにうれしいものなのでしょうか?

 夏を代表する花木の一つにムクゲがあります。私の庭にはムクゲの木が何本かあります。普通ムクゲは赤紫色のものが多いですが、

f:id:myuu-myuu:20210818140823j:plain私の庭は白い花が多いです。
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 ムクゲは中国原産でアオイ科の落葉低木です。日本には平安時代に日本へ入って来ました。耐寒性が強く、日本各地で夏の庭木として長く親しまれてきました。韓国では国花となっているそうです。

f:id:myuu-myuu:20210818155655j:plain ムクゲは5枚の花弁をもち、花径8㎝ぐらいで、真ん中の穂状のものがしべです。色は赤紫、紫、ピンク、白などがあります。真ん中に日の丸のような模様のあるものや八重咲きのものがあります。花は1日花ですが、次から次へと花が咲き、花期が長いのが特徴です。とても丈夫で、すぐ大きくなります。あちこちに苗が出るのは、こぼれ種から発芽するのでしょうか。

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 ムクゲの仲間には、ハイビスカスやアメリカフヨウ、タイタンビカスなどがあります。

f:id:myuu-myuu:20210818142201j:plain↓ ↓ ハイビスカス(和名ブッソウゲ)

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 ハイビスカスは熱帯性のアオイ科の低木で、ハイビスカスと言えばハワイと言うほど有名ですが、東南アジア原産と考えられているそうです。花のつくりはムクゲと同じようですが、花の大きさはムクゲの倍ぐらいあり、真ん中にあるしべが長く伸び、おしべの色が鮮やかです。色は南国の花らしく、赤、ピンク、オレンジ、黄、白などがあり、ムクゲに比べると華やかです。私の庭のハイビスカスは色も形も大きさも控えめです。

f:id:myuu-myuu:20210818140351j:plain↑ アメリカフヨウ(クサフヨウ)

 アメリカフヨウは名前の通りアメリカ原産で、しかもクサフヨウの和名の通り、ムクゲやハイビスカスとは異なり、アオイ科の低木状の宿根草です。冬は茎が枯れますが、根は残ります。花は径20㎝位の大輪で、花色は赤、ピンク、白などです。

 

f:id:myuu-myuu:20210818142120j:plain↑ ↓ タイタンビカス(モミジアオイ × アメリカフヨウ)

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 今、夏の花と言うとこのタイタンビカスが人気です。どちらもアメリカ原産のモミジアオイアメリカフヨウの交配種で、日本で作出されました。モミジアオイアオイ科の低木状の大型宿根草です。名前の通り、葉がモミジのような形をしているので、この名があります。花の大きさは径15㎝ぐらいで、花色は赤、ピンク、白などがあります。私の庭では、モミジアオイアメリカフヨウは地植えで冬越し出来ますが、タイタンビカスは無理のようです。鉢植えにして軒下で冬越しさせます。

 

 コロナ感染拡大が止まりません。第5波の山は一体何処まで高くなるのでしょう。私の住む茨城も20日から緊急事態宣言が出る予定です。あと数日でパラリンピックが始まります。1か月前の感染状況とは全く違います。そんな時にパラリンピックを開いて大丈夫なんでしょうか? 自分の命は自分で守るしかありませんよね。

 







 

 

ペトレアの花が咲いた❣❣

 3日連続雨降りです。少し前は猛暑続きで雨が降らないかなあと思っていたのに、雨が降ったら降ったで、止んで欲しいと思うのですから、勝手ですよね。西日本の豪雨災害の事を考えたら、私の住む地方の雨など大したことはありません。これ以上被害が大きくならないよう願うだけです。

 珍しい花、変わった花、新しい花が大好き人間の私は、次から次へと気になるお花を集めます。私の花友は、「植物園みたいね。」とか「まつこの庭にない花はないんじゃないの。」とか、よく言います。自分でも呆れるほどです。その中には、まつこの庭の住人になって何年も経つのに、1回も花を咲かせたことがなく、観葉植物化しているものがいくつかあります。ハンカチの木、ジャカランダプルメリアストレリチアヒスイカズラ、ペトレア、バニラなどです。この中には10年以上経つものさえあります。

 その中のペトレアが初めて花を咲かせました。

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 ペトレアは正式にはペトレア・ヴォルビリスと言い、メキシコ原産のクマツヅラ科の熱帯性のツル植物です。通販で購入したことは覚えているのですが、何年前だったかは忘れてしまいました。1度は葉が全部落ち、枯れたようになり、諦めていたのですが、春遅く芽が出て来て、2,3年はほとんど生長しなかったのですが、昨年はツルが伸び、葉が落ちることなく冬を越しました。とにかく花を見た事がないので、どんな状況で花が咲くのかも分からず、まさかこの時期に花を見るとは思ってもいませんでした。(花期は春のようなので。)

 ナンテンの木の陰にペトレアの花を見つけた時、(可哀そうに温室から出したまま存在を忘れていました。ゴメンナサイ。)

f:id:myuu-myuu:20210815144054j:plain薄紫色の細長い花弁が5枚ある花なんだと思いました。ところが翌日見ると、
f:id:myuu-myuu:20210815143329j:plain花弁だと思った真ん中に違う濃い紫色の丸い花が咲いているので、ビックリです。実は周りの薄紫色のものはガクで、濃い紫色のものが花のようです。下の花の真ん中に丸く膨らんでいるのが、つぼみです。ガクの部分は径6㎝ぐらいあり、花の部分は径2㎝ぐらいで、フジの花のように房状に花を付けます。花は房の付け根から咲き始めるようで、花は2,3日で落ちてしまいますが、ガクは暫く残ります。このガクが残った房状の花でリースを作るそうで、クイーンズリースと呼ばれるそうです。

 葉は表面がザラザラしていて、サンドペーパーパインの別名もあります。

f:id:myuu-myuu:20210815144119j:plain昔、木工品の表面をこの葉で磨いたそうです。正にサンドペーパーですね。

 ツルは10mぐらいまで伸びるそうです。花色も紫だけでなく、白やピンク色もあるそうです。株が大きくなると花房も長くなるそうですから、そんな花でリースを作ったら、さぞかし素敵でしょうね。クイーンズリースの名前に相応しいものができるでしょうね。

 

 今、私の庭で花が咲かず観葉植物化している植物たちです。ハンカチの木以外は熱帯性なので温室で育てています。

f:id:myuu-myuu:20210815151652j:plain↑ ハンカチの木(ダビデア)中国原産、ミズキ科の落葉低木、開花するまでに樹高3m以上、苗から10年以上。鉢植えなので生長しません。地植えを考えています。

f:id:myuu-myuu:20210815151712j:plain↑ ジャカランダ(紫雲木)南米原産のノウゼンカズラ科の落葉低木、世界3大花木(鳳凰木、火炎木、紫雲木)の一つ、開花まで樹高15m以上。温室の天井まで伸びていますが3mぐらいでしょうか。

f:id:myuu-myuu:20210815151758j:plain↑ プルメリア  熱帯アメリカ原産のキョウチクトウ科の植物、1mぐらいで開花、温度さえ有れば1年中開花。冬に落葉するので、温度不足かもしれません。

f:id:myuu-myuu:20210815151831j:plain↑ ストレリチア(極楽鳥花) 南アフリカ原産でゴクラクチョウ科(バショウ科)、レギナエという種類は1m位で開花、これは温室の天上まで届いています。10m以上伸びないと開花しない種類かも知れません。

f:id:myuu-myuu:20210815151911j:plain↑ 天井まで届いたストレリチアヒスイカズラ(ジェイド・バイン)  ヒスイカズラはフィリピン原産のマメ科のツル植物です。ツルが10~15mになると言うので、まだまだ生長途中です。日によく当たると開花するそうです。

f:id:myuu-myuu:20210815151948j:plain↑ バニラ  メキシコ原産のラン科植物で、実はアイスクリームなどの香料バニラの原料です。ランと言うより、観葉植物として売られている事が多いです。ランと同じように育てていますが、バニラだけ花が見られません。

 私の庭で観葉植物化している植物たちはいつ花を見せてくれるのでしょう。努力しても私の庭の環境では開花を諦めなければならないものもあるようです。これからは生育条件を良く調べてから、私の庭に迎えることにしましょう。





 

えっ!? もうヒガンバナ?

 今日8月13日はお盆の入りです。

 それなのに、もうヒガンバナが咲いています。曼珠沙華マンジュシャゲ)という別名もありますが、サンスクリット語で「赤い華」という意味だそうです。

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 ヒガンバナは名前の通り、秋のお彼岸のころに咲きます。例年私の庭では、8月の終わりには咲いてしまいますが、今年はまだお盆、例年の咲く時期まであと半月、お彼岸まではあと1か月以上あります。それなのに咲いています。いくら何でも早すぎませんか?

 お盆を過ぎるとヒガンバナが咲くのが分かっているので、その辺りを草を刈ってきれいにします。今年もそろそろ・・・・・と思って、草を刈ろうとしたら、草の中で花が咲いているではありませんか。あわててヒガンバナを切らないように注意して草を刈りました。ヒガンバナは草に支えられていたらしく、草がなくなると自立できなくなってしまいました。倒れないように紐で結びました。

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f:id:myuu-myuu:20210813130852j:plain 株元には何本も花茎がスタンバイしています。

 ヒガンバナヒガンバナ科スイセン族の球根植物で、春に咲くスイセンや夏に咲くナツズイセンなどと同じ仲間です。今、ナツズイセンも咲いていますが、

f:id:myuu-myuu:20210813131535j:plain私の庭で、ナツズイセンヒガンバナが同時期に咲いているのを見るのは初めてです。

 ナツズイセンは春先に葉だけ出して枯れ、夏に土中から花茎だけを伸ばし花を咲かせます。ヒガンバナは秋にやはり花茎だけを伸ばし花を咲かせ枯れ、晩秋に葉だけ出しロゼット状に広げて冬を越し、春になると葉が枯れます。

 ナツズイセンヒガンバナも葉と花を同時に見られないので、このような植物を「葉見ず花見ず」とも言います。韓国では同じように「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味で「相思華」と呼ぶそうです。

 ヒガンバナは中国から稲作と共に伝えられたそうです。球根に毒を持つので、それを食べると「彼岸(死)しかない」と言われ、ヒガンバナの名にはそういう意味もあったそうです。毒を持つゆえに農作物やお墓を荒らす動物除けに、田のあぜ道やお墓の周りに植えられたそうです。「庭に植えるものではない」と忌み嫌われたのは、お墓に植えられ「死人花」という名もあったからでしょうね。

 一方、球根に含まれる毒は水溶性で、水にさらすと毒の無いでんぷんとなり、食用にする事も可能だったそうです。毒があることで年貢の対象外とされたこともあり、昔の人は飢饉の時の非常用食料(救荒作物)として田んぼのあぜ道に植えたようです。だから今でも田んぼのあぜ道にヒガンバナの群生が多く残っているのですね。

 お盆を過ぎると秋の山野草が咲き始めるのですが、今年はヒガンバナだけでなく早くも咲き始めているものがあります。花の咲く時期が狂ってきていますね。

f:id:myuu-myuu:20210813140224j:plain↑ ↓ 秋海棠(シュウカイドウ)

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f:id:myuu-myuu:20210813140123j:plain↑ ↓ 秋明菊シュウメイギク)・ダイアナ

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f:id:myuu-myuu:20210813140654j:plain↑ 白ハギ  ↓ 白ハギとヘクソカズラの花

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 今、西日本は線状降水帯による豪雨で大災害が心配されています。いつ東日本に豪雨が移って来ても不思議ではないそうです。そして、東京のコロナ感染状況は「制御不能」「災害レベルの非常事態」だそうです。日本は2つの災害に襲われていることになります。どちらも「自分の命は自分で守って」と言っています。早くこの状態から抜け出したいですね。





 

カラスウリの妖しく美しい花

 コロナ感染者の激増により緊急事態宣言下で、開催について賛否両論ありましたが、ほぼ無観客で行われた東京オリンピックが閉幕しました。選手のコロナ感染やフードロスなど色々問題はあったようですが、酷暑の中で選手が技やスポーツマンシップを発揮し、中断という事も無く終了出来てよかったです。障害者はコロナの感染リスクが高いと言うのに、2週間後に開かれるパラリンピックが心配です。

 今日は台風から変わった温帯低気圧の影響で、関東地方は高温注意報が出ています。茨城は38℃の予報で、すでに私の家の軒下で36℃になっています。

 今回は、私の庭で困るほど繁茂しているカラスウリの花です。カラスウリの赤い実はよく見かけますが、花を見た事のある人は少ないと思います。f:id:myuu-myuu:20210810132043j:plain

 カラスウリは日没後の午後7時ごろから花を開き、翌朝には花を閉じてしまいます。カラスウリの花は夜しか見られない貴重品なのです。

 午後6時ごろからつぼみが動き始めます。

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f:id:myuu-myuu:20210810133257j:plain カラスウリの花弁は白色で主に5弁(4弁や6弁のものもあります。)で、

f:id:myuu-myuu:20210810134257j:plain花弁の縁から無数の白い糸状のものを伸ばし、

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f:id:myuu-myuu:20210810134600j:plain1時間ぐらいかけて、花径10㎝ぐらいの大きさのレース状に広がります。暗闇の中でレースを広げる花は妖しく、美しく、幻想的です。自然が作り出す芸術品のようです。

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 1㎝にも満たないような小さなつぼみから、細い糸のような花弁がこんがらがらないで最後まで広がるのがとても不思議です。

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 私は開ききった花よりも開ききる寸前の花の方がレース編みのように見えて好きです。

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 カラスウリは受粉のために夜行性の蛾(主にスズメガ)を引き寄せます。そのために目立つように白いレースのような花を咲かせるのだそうです。

 カラスウリはウリ科のつる植物で、日本や中国が原産で、キュウリやスイカ、カボチャなどの仲間です。日本全国に自生していても北海道では自生していないと言われていますが、温暖化に伴い、今はどうなのでしょう。ウリ科の植物は一般的に1株に雄花と雌花が付く雌雄同株ですが、カラスウリは雌雄異株で、雄花の付く雄株のツルと雌花の付く雄株のツルが別々です。

 雄花は1カ所に数個の花が付き、

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雌花は1カ所に1個付きます。

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雄花と雌花の花の形はほとんど同じで見分けがつきませんが、他のウリ科の植物と同じように雌花の元が膨らんでいるので、分かります。小さなつぼみのうちから雌花は元が膨らんでいます。

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 カラスウリの名前の由来は諸説ありますが、1つ目は鳥は赤い実を好んで食べますが、カラスウリは比較的大きいので、カラスが食べるのだろうと思われた事からだそうです。実際にはカラスは食べないそうです。2つ目は鮮やかな実の色が唐から伝来した朱墨の色に似ている事から唐朱瓜(カラシュウリ)と呼ばれたそうですが、耳で聞くとカラスウリと聞こえるので、カラシュウリ → カラスウリとなったという説です。

 私の庭では、カラスウリヤブガラシやカナムグラと並んで困りもののつる草ですが、妖しいまでに美しいレースの花を見てしまうと、草花木にからんで困っている事を忘れてしまうほどです。

 

 

夏に咲く黄色の花

 今日8月7日は、二十四節気の一つ立秋です。暑さ真っ盛りの中、暦の上では秋を迎えます。この頃から暑さは残暑と言う表現に変わります。秋の気配が感じられるようになるのはお盆を過ぎてからでしょう。

 また今日は「花の日」です。8(は)7(な)の語呂合わせで花の日です。山梨の花の公園が、この日をきっかけにお花をプレゼントしたり、家にお花をかざったりしてくれることを願って制定したそうです。

 花の世界で一番多い色が白と黄色で、それぞれ1/3ずつを占めるそうです。一般的に春は黄の花、夏は白の花が多いとされていますが、私の庭は逆で、春が白の花、夏が黄の花が多いです。まつこの庭は、今黄色系の花がたくさん咲いています。黄、オレンジ、レモン色など黄色系の色はビタミンカラーと言って、元気を与えてくれます。

 一番たくさん咲いているのは、ルドベキア・タカオです。宿根草であるだけでなく、こぼれ種からも増えるので、毎年庭のあちこちに黄色の固まりができます。

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f:id:myuu-myuu:20210807131401j:plain大きいものは横張1mぐらいになります。自然に生えるので雑草防止にもなり、私の庭では重宝しています。花がたくさん咲くと重みで倒れるのが欠点です。

 次に多いのは黄花コスモスです。毎年通路脇にこぼれ種から壁のように群生します。

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 黄花コスモスは、オレンジ、黄、レモンの3色があります。自然交配なので、時々ちょっと変わった色合いや形の花が咲きます。f:id:myuu-myuu:20210807134235j:plain

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f:id:myuu-myuu:20210807134326j:plain 黄花コスモスは花期が長く、秋遅くまで花を楽しませてくれます。
f:id:myuu-myuu:20210807132122j:plain↑ ↓ ヘリオプシス(ヒメヒマワリ)

f:id:myuu-myuu:20210807132044j:plainf:id:myuu-myuu:20210807131827j:plain↑ ↓ ヘリオプシス・レモンクイーン

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f:id:myuu-myuu:20210807133450j:plain↑ ↓ 八重咲きヘリオプシス

f:id:myuu-myuu:20210807133512j:plainヘリオプシスも一重咲きのものはよく増えます。ルドベキア・タカオと共に私の庭では雑草防止の役割を果たしています。

f:id:myuu-myuu:20210807135724j:plain↑ ディコラ咲きダリア・リド  ↓ カクタス咲きダリア・ムーンライト

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f:id:myuu-myuu:20210807135804j:plain↑ エキナセア    ↓ 八重咲きオオハンゴンソウ

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 黄色の夏の花の定番と言えば大輪のヒマワリですが、私は小輪の1000輪咲きヒマワリ・サンビリーバブル・ブラウンアイガールを育てています。何輪咲くか、2年目の挑戦です。今年は2種類育てています。

 ラベルに載っている写真はこれですが、

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f:id:myuu-myuu:20210807141730j:plainもう1株はレモン色です。たくさんある苗の中に1株だけ色の違うものを見つけたのです。ラベルは同じブラウンアイガールです。本当の名前は不明です。

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 昨年は鉢植えだったせいか200輪で終わりましたが、今年はどちらも地植えにしました。一時期カタツムリの被害に遭いましたが、何とか持ち直してきました。今日現在ブラウンアイガールの方は80個、レモン色の方は51個花が咲きました。レモン色の苗は初めから株が小さかったせいか、ブラウンアイガールより株が小さく、花も少ないです。

 ここまで紹介してきた黄色の花はすべてキク科の植物です。夏に咲く黄色の花はキク科の植物が多いことに気付きました。夏に強く、冬越しも容易で、夏の庭の必需品ですね。これから先の植物はキク科以外の植物です。

f:id:myuu-myuu:20210807135538j:plain↑ オシロイバナオシロイバナ科) ↓ ホオズキ(ナス科)

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f:id:myuu-myuu:20210807135906j:plain↑ ランタナクマツヅラ科)  ↓ 斑入り葉カンナ・ベンガルタイガー(カンナ科)

f:id:myuu-myuu:20210807135621j:plainベンガルタイガーは黄色の斑入り葉もオレンジ色の花も美しいです。花友を通じて、福島から福神草と交換する形で、私の庭にお嫁に来ました。株が増えて庭に何カ所か植えたのですが、昨冬は殊の外寒さが厳しかったので、大分枯らしました。これは一部を温室に入れて置いたので、冬越しできました。

f:id:myuu-myuu:20210807140010j:plain↑ オンシジューム・カリヒ(ラン科)  ↓ ギボウシ・ミラクルレモニー(ユリ科

f:id:myuu-myuu:20210807140110j:plainラクルレモニーはツシマギボウシの選抜から日本で作出された世界初の黄花のギボウシだそうです。まだ咲き始めたばかりです。株は小型で、葉は黄緑色、花色は淡い黄色です。

 

 明日でオリンピックも終わりを迎えます。台風接近が心配されますが、無事終わって欲しいです。