自然界の花の色は、白系と黄系がそれぞれ約3割ずつ、赤系と青系(紫を含む)がそれぞれ2割ずつと言われています。言い換えれば、それは虫たちが好む色と言えます。花は受粉するために虫の助けを借りなければなりません。そのために花たちは、自分の花弁を虫たちの好むカラフルな花弁にしなければならないからです。
一方花屋さんの調査で、一番お客さんに好まれる色はピンク系(赤系に入るのかな?)で約6割を占め、次いで赤系、青系だそうです。自然界では少数派になる花色を人間は好んでいるということになります。虫と人間では好む色に違いがあるのが面白いと思います。
一般的に春は黄色、夏は白の花が多いと言われていますが、まつこの庭は逆で、春は白、夏は黄色が多い気がします。どちらにしろ、私の庭でも青い花は少数派であることに変わりはありません。
夏のまつこの庭では、紫を含む青系の花で一番多いのがメドーセージです。
メドーセージはメキシコ原産のサルビアで、とにかく暑さ、寒さに強く、私の庭では初夏から晩秋まで絶え間なく咲き続け、花期が長いのが特徴です。地下に塊根を持ち地植えで冬越しし、こぼれ種からも増えるので、抜いても抜いても庭のあちこちに群生しています。いつ頃私の庭にやってきたのか覚えていないほどで、今では増えすぎて持て余しています。
青系の花は自然界には少ないの言葉通り、私の庭では夏の青い花はお店で苗を購入して、夏の間だけ楽しみ、晩秋には枯れてしまう夏限定のものが多いです。しかも鉢植えにしてあるものが多いです。
↑ サルビア・ファリナセア ↓ ロベリア・スターシップブルー
同じ株でも、今の時期は白の部分が多く、まるで違う花のようです。 ↑ ペチュニア・ブルースター ↓ フロックス・ブルーパラダイス
↑ ディランタ・タカラヅカ ディランタは温室に根を下ろしてしまい、天井まで伸びて花を咲かせています。
↑ ↓ コリウスの花
コリウスはシソ科の植物ですから、花がシソの花にそっくりです。白い花を咲かせるシソやコリウスもあります。
青系の花と言っても、水色から青、紫、青紫、黒紫まで、ブルーの名前が付いている花は色幅が広いです。青と言っても紫系のものが多く、本当に青い花は少ないので、余計に好かれるのかもしれません。