ここ数日夏日を記録し、11月としては観測史上初となったようです。朝夕は気温が下がるので、老いた身では体温調節がうまくいかず、体調を崩しがちです。
まつこの庭ではサルビアの花が盛りを迎えています。
↑ パイナップルセージ ↓ イエローマジェスティ
サルビアはシソ科の植物で、熱帯から亜熱帯にかけ約900種あると言われています。多くは宿根草で、二年草や低木のものもあるそうです。日本のアキギリもこのサルビアの仲間で、日本の原種サルビアと言われます。
↑ アキギリ ↓ キバナアキギリ
アキギリは学名をサルビア・グラブレッセンス、キバナアキギリは学名をサルビア・ニポニカと言い、サルビアの仲間であることが分かります。
サルビアと言うと真夏に公園や学校の校庭などを彩る赤いサルビアを想起しますが、これはサルビア・スプレンデスと言ってブラジル原産の二年草で、日本では夏だけの一年草扱いとなっています。私の庭のサルビアはほとんどがメキシコ原産の秋咲きで、宿根草のものが多いです。冬は温室で越します。
サルビアは大抵2つの名前を持っています。サルビア・スプレンデスはスカーレットセージとも言います。前者は学名で、後者は英名です。流通しているものはどちらかの名前が付いていて、サルビアは省略されることが多いようです。私は初め、2つの名を持っていることを知らずに、単純にサルビアはサルビア、セージはハーブの一種で食べられるものと思っていました。学名と英名の違いだったのですね。
↑ パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)パイナップルセージの名で流通していますが、それは英名で、学名はサルビア・エレガンスです。葉にパイナップルの香りがあるので、この名があります。葉が緑色のものとライム色のものがあります。
↑ サルビア・マドレンシス・イエローマジェスティ(ファルシシアセージ) ファルシシアは春に黄色い花を付けるレンギョウのことで、花が似ていることからこの名があるそうです。
↑ サルビア・レウカンサ(メキシカンブッシュセージ、アメジストセージ、ベルベットセージ)これは紫色の苞に白の花弁ですが、紫色の苞に紫色の花弁のものや
白の苞にピンク色の花弁のものもあります。
これは学名はサルビア・レウカンサ・フェアリーピンクで。英名はピンクアメジストセージです。サルビアやセージが省略されて、ピンクレウカンサ、ピンクアメジスト、フェアリーピンクなどと言う名で流通しているようです。
↑ サルビア・インボルクラタ(ローズリーフセージ) 7月の終わりに咲いて、2回目の開花です。
↑ サルビア・インディゴスパイヤー(ラベンダーセージ) メドーセージの中に埋もれて咲いていました。耐寒温度が-12℃なので、地上で冬越しできました。
↑ メドーセージ(サルビア・ガラニチカ) メドーセージの名で流通していますが、正式な英名はアースセンテッドセージと言い、メキシコ原産だそうです。本来のメドーセージは、ヨーロッパ、西アジア原産のサルビア・プラテンシスで、どちらも花が青いことから日本で間違って、メドーセージの名で流通したそうです。
私の庭では、初夏から晩秋まで絶えることなく花を咲かせ続けます。とにかく丈夫で、地中に塊根をもち、楽々地植えで冬越し出来、よく増えます。半年もの間花を楽しませてくれるのは良いのですが、増えすぎて困るほどです。
↑ ↓ サルビア・コクシネア
コクシネアはアメリカ東南部やメキシコなど中南米原産の一年草です。英名はブラッドセージ、スカーレットセージ、トロピカルセージなどたくさんあります。花色は赤、白、ピンクなどです。紫色のものも出ているようです。
私の庭ではこぼれ種から育ちます。夏の間に何度かこぼれ種から花を咲かせています。
霜が降りるようになると株がダメになるので、花が終わったものから温室へ取り込むようにしています。福神草の取り込みと並行しての作業なので、腰や膝を痛めないように労わりながらなので、なかなか仕事が捗りません。