今日11月8日は二十四節気の一つ立冬です。立冬とは、暦の上での冬の始まりです。色付いていた木々は次第に色褪せ、落ち葉を積もらせ、里山は冬枯れの景色へと移り変わる頃です。南北に長い日本では、早い所では初雪の便りが届き、紅葉が始まったばかりのところとさまざまですが、この頃から冷たい時雨が降ったり、止んだりを繰り返しながら、冬へと向かっていきます。
ところが今秋は紅葉どころか、11月になっても夏日の連続です。さすがに今日は20℃ぐらいですが、それでも庭仕事をしていると汗が出るほどです。蚊もまだ元気に飛び回っています。11月になっても蚊取り線香を下げて庭仕事をしたことは、これまでなかったように思います。
これまでも何度か植物の開花時期が狂ってきていることを紹介して来ましたが、私の庭では何とヒイラギの花が咲いてしまいました。
ヒイラギはヤツデの花と共に冬の花の認識があり、例年私の庭では11月の終りから12月の初めに花を咲かせます。昨年は例年より2週間ぐらい早く11月の半ばに開花しましたが、今年は更に1週間早く開花しました。例年より1カ月近く早い開花です。ヤツデはまだつぼみです。
私の庭には3本ヒイラギがあるのですが、3本とも花を付けています。
ヒイラギはモクセイ科の常緑小高木で、キンモクセイの仲間で、雌雄異株です。白い小さなキンモクセイそっくりの花を咲かせますが、香りはキンモクセイほど甘くはなく、あまりよい香りとは言えません。夕方強烈な香りを発します。キンモクセイは中国原産ですが、ヒイラギは福島県以西の本州、四国、九州、沖縄、台湾に自生しています。
私の家のキンモクセイは今秋2度花を咲かせましたが、もしかするとヒイラギもあと1回花を咲かせるかもしれません。
もう一つ早く開花を始めたものがあります。皇帝ダリアです。例年は霜が降りるのが早いか、皇帝ダリアが咲くのが早いかとやきもきさせられるのですが、今年は気温が高い日が続いていたので、一切その心配がありませんでした。
今朝花友から「皇帝ダリアが咲いた。」とメールがあったので、あわてて庭に出て見ると我が家の皇帝ダリアにも花が咲いていました。1つは昨日のうちに咲いたらしく、2つ目は今日開き始めたようです。昨年より1週間早い開花です。皇帝ダリアは短日植物なので、霜が降りない限りは気温の高い、低いはそれほど関係なく、咲く時期はそれほど狂わないようです。
八重咲きの皇帝ダリアは10月下旬から咲き始めて、今がちょうど盛りです。
八重咲きの皇帝ダリアは去年はちょうど今頃咲き始めたので、去年より2週間ぐらい早い開花でした。白花の八重の皇帝ダリアもあるのですが、つぼみが見えてきたので、今年は庭で開花する姿が見られるかもしれません。例年は開花が降霜の時期になってしまうので、切り花にして温室の中で咲かせていました。
他にも今の時期、こんな花が咲いています。
↑ ↓ 2回目の開花シーズンのエンゼルトランペット
↑ バラ・コーネリア ↓ バラ・真宙(まそら)
↑ ジンジャー ↓ 椿・葵上(あおいのうえ)
↑ 八重咲きサザンカ・オトメサザンカ ↓ 唐子咲きサザンカ・丁子車
丁子車(ちょうじぐるま)はサザンカでは珍しい唐子咲きです。唐子咲きのことを丁子咲き、マーガレット咲きとも言います。
予報では週末からは日中は20℃を、朝夕は10℃を切るそうです。立冬を過ぎてやっと秋が来るような感じです。日本はこれから夏と冬の二季になると言っていましたが、急激な気温低下が心配です。霜が降りると皇帝ダリアはダメになります。満開の皇帝ダリアを見たいものです。そして白い八重咲きの皇帝ダリアも。