まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

白い花がリレーする春の庭

 今春は観測史上最速のニュースが多いですが、私の家の庭も例年より10日から2週間ぐらい春の花の開花が早いように思います。例年ならゴールデンウイークのころに庭一面を白く染めるオーニソガラムが、もう白い庭を作っています。例年より2週間ぐらい早く、ここ10年ぐらいで最速だと思います。

赤い花はチューリップ、青い花はシラー・カンパニュラです。

手前の細かい葉はカモミールです。

 オーニソガラムは正式名は、オーニソガラム・ウンベラタムと言い、ユリ科の植物で、地中海沿岸から小アジアの一部にかけて自生しているそうです。耐寒性があり、強健で繁殖力旺盛です。春先先ず葉が出て庭一面を覆いつくすように緑一面になり、やがて白い花を咲かせます。花の表は白ですが、裏面は緑色のストライプになっていて、夕方には花が閉じ、また緑一面になります。曇りや雨の日には花は閉じたままです。開花から2週間ぐらいで花が終わると葉が枯れ、球根で夏や冬を越します。美しい景色を作るのに、とにかく丈夫で世話いらずであること、枯れた葉の処分が簡単なこと、他の植物の邪魔をしないことなど私の庭では重宝しています。オーニソガラムの白い庭は、春の楽しみの一つになっています。

手前はオーニソガラム、真ん中はムラサキハナナとカモミール、奥もカモミールです。

手前カモミール、中はチューリップ、奥がオーニソガラムです。

手前のつぼみはアイリス、黄はチューリップです。例年ならオーニソガラムの花が咲くころは、ギボウシアスチルベ、フロックスなどの宿根草は芽が小さく花の中に埋もれているのですが、今年は大きくなり、かなり存在感を示しています。

 私の庭では、毎春白い花がリレーしながら白い花の庭を作っています。初めは白のハナニラ

 次にオーニソガラム、次にカモミール、最後がシャスターデージーとオルラヤ、と花を繋いでいきます。今年はハナニラが残っているというのに、もうカモミールがオーニソガラムと一緒に咲いています。 

手前はカモミール、茎が伸びているのはシャスターデージー、紫色の花はムラサキハナナ、オレンジ色はナガミヒナゲシです。例年ならオーニソガラムの花のころには2月の終りごろから咲くムラサキハナナは終わっているのですが、今年はみんな一緒に咲いています。北海道は6月ごろに春と初夏の花が一緒に開花するということを聞きましたが、こんな風なのでしょうか。ゴールデンウイークの前に、オーニソガラムの花が終わらないうちにシャスターデージーやオルラヤも咲き始めるのではないでしょうか。

 他にもこんな白い花が咲いています。

↑ ↓ 山ザクラ

↑ ↓ ヒメリンゴ

↑ 利休梅   ↓ 草イチゴ

草イチゴは名前に草が付いても、バラ科の落葉低木の仲間で、地下茎で増えます。竹林やその近くの庭に群生しています。花は白くて赤い実が生り、かわいいのですが、とにかく増えます。茎や葉にとげがあるので、しかも茎が地面を縦横無尽にはい回っているので、抜くのが大変です。私の庭では厄介者です。

↑ ↓ シャガ

 シャガは遠目には白に見えますが、近くで見ると、 

白地に紫色と黄色の模様があります。シャガも繁殖力旺盛でよく増えますが、草イチゴと違い、トゲもなく根の張りも浅いので、引き抜くのは簡単です。日陰でも育つ植物なので、木の下などの日陰を彩るグラウンドカバーになっています。

 庭の花の記録として始めたブログですが、花の咲くスピードが速く、庭仕事にも追われ、ブログ更新が間に合いません。大量の福神草の植え付けも始まります。庭仕事はますます忙しくなりそうです。今日のような雨の日は正にブログ日和(?)です。 

 今年は花の開花が早いだけでなく、私の苦手な虫の出現も早いです。虫では無いですがヘビは3月の終りごろに見ました。一番困るのは植物の葉や花を食害するオカモノアラガイと言う一見カタツムリ風のタニシの仲間です。これも昨年より1カ月も早く3月の終りから見かけるようになりました。スズメバチやムカデも1週間ぐらい前から見ています。一昨日は庭仕事中に正体不明の虫に右目の脇を刺され、顔半分がお岩さんのように腫れ、病院へ行きました。今日はだいぶ腫れが引きました。

 暖かくなり花が沢山咲くのは嬉しいのですが、それと同時に始まる草取りや虫との戦いが半年も続くのかと思うとちょっと憂鬱になります。