まつこの庭

私の庭に咲いている花や庭にやってくる鳥や虫たちのことを記録していこうと思います

フジの花

 今の時期、車で走っているとあちこちの林でヤマフジが、家の庭先でフジ(ノダフジ)が咲いているのを見かけます。フジの花にはヤマフジと園芸種のノダフジの系統があります。ヤマフジは花房が20㎝ぐらいで、花色は紫の濃淡、まれに白があります。白のヤマフジはめったに見ないのですが、今日初めて白のヤマフジを見かけました。庭先で咲いているのが園芸種のノダフジです。花房がヤマフジに比べると長く、50㎝を超えるものが多いようですが、中には1mを超えるものもあります。花色は紫の濃淡、白、ピンクなどがあります。ヤマフジノダフジの決定的な違いはつるの巻き方だそうで、ヤマフジ左巻きノダフジは右巻きだそうです。

 私の家の庭にも3本フジがあります。3本とも花の咲き始める時期が違います。

 1番花が早いのがコクリュウです。例年より2週間は早いです。

 咲き始めたばかりは、葉も小さかったですが、花が咲き進むにつれて、葉も大きくなりました。花茎は60~70㎝ぐらい伸びます。下の方が咲くころには初めに咲いた上の方の花はしぼんでしまいます。

 コクリュウ黒龍)と言う名にしては、色が少し淡いです。

 コクリュウに1週間ぐらい遅れて咲くのが、八重コクリュウです。

 一重のコクリュウに比べて色も濃く、花房は半分ぐらいの30㎝ぐらいしかありません。少し離れて見るとブドウの房のように見えます。八重のコクリュウを初めて見たのは笠間神社の境内でした。色がもっと濃く、まるでぶどうの巨砲のように見え、私の庭にも欲しいと思ったのです。残念ながら笠間神社のような黒紫色のものは見つかりませんでした。

 3本目は白ノダフジです。まだ咲き始めたところです。

 3本のフジが一緒に咲いたことは今までなかったのですが、特に白のノダフジは遅いなあという印象がありました。八重のコクリュウが咲いているうちに白のノダフジが咲き始めたのは初めてかも知れません。白のノダフジは花が咲くと花房がコクリュウと同じぐらい長く伸びます。

 

 4月25日は「植物学の日」です。「植物学の父」と言われる牧野富太郎博士の誕生日に因んで制定されたそうです。4月からNHKの朝ドラで牧野富太郎博士の生涯を描いた「らんまん」が放送されているせいか、雑誌などで特集記事が組まれ、生誕の地高知や富太郎博士にまつわる公園などがクローズアップされているようです。私は昨年、朝井まかてさんの牧野富太郎の生涯を描いた小説「ボタニカ」を一足先に読んで、放送を楽しみにしていました。先入観があるせいか、ところどころ違和感を覚えるところもありますが、今のところ毎日楽しく見ています。